地域の魅力を向上するために、市内でブランディング(ブランド化)を進める動きが見られる。ある商店会はオリジナルグッズを作り、あるまちづくりNPOは専門会社と組みイベントの告知チラシを改め、新しいイメージを発信する。このような取り組みについてブランディングを手掛けるデザイン会社は「応援してもらうために欠かせないもの」と説明する。
「応援してもらうため必要」恩方 同じ方向を
恩方地域のオンガタ銀座商店会(門脇大輔会長)はこのほど、オリジナルキャップ、のぼり旗、横断幕を製作した。「同じ方向を向いて行こう。責任をもって行動しようという意識付けです」。門脇さんは製作の動機について話す。
商店会は昨年2月、30、40代の経営者、店主らにより組織された。ただ、商店会という名前はあるが実際、エリアのメインストリート(陣馬街道)にその商店は少ない。アーケードがあって店が連なる景色はない。今回のグッズ製作はその課題解決のひとつの手段として一体感を醸成すべく考えられた。「商店会もブランディングして士気を高める時代なのかもしれません。みんなが楽しんで色々参加してくれるのであればグッズも大事ですね」。グッズにひかれ、入会を検討する経営者もいるそうだ。
上川 人呼び込む
上川地区のNPO法人街づくり上川(高野誠三理事長)は1、2月に開催したイベントのチラシをイラストによるデザインで制作した=画像。「インパクトがあり今まで(上川に)来たことがない方もいた」。高野さんは効果を実感した。
団体は2018年、地域にある保全地区の維持管理などを目的に結成された。行政を通じ紹介を受けた景観デザインを手掛ける(株)フォルク(文京区)と組み活動をしている。
高野さんらは自分たちで至らぬ部分を若手に委ね、地域をブランド化するなどし人を呼び込みたい考え。今回のイベントについて同社はイラストベースの告知用チラシを提案。これまで地域で発行するものは文字情報のみのシンプルなものが定石だったが、新たな試みは新しい参加者へのアプローチに貢献した。
このような取り組みについて行政の計画にも関わる子安町のデザイン会社(株)トリッキーは「ブランディングでは色や形を使って考え等を視覚化し『らしさ』を表現することが大切です。共感してくださる方から応援してもらうためにも欠かせません」と話した。
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