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八王子版 公開:2022年3月17日 エリアトップへ

清川町 運営も利用も後期高齢者 交流拠点が1年半

文化

公開:2022年3月17日

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左上から時計回りに伊藤さん、サポーター会員の小川佳枝さん、片貝さん、梅沢さん
左上から時計回りに伊藤さん、サポーター会員の小川佳枝さん、片貝さん、梅沢さん

 清川町にある高齢者の交流拠点が開設1年半を迎えた。「人とのつながり」をテーマに運営、利用ともに後期高齢者が大半を占める中、コロナ禍も休止せず活動。会員は「『頼むね』の一言がやりがいにつながっている」と話す。

「自分たちでデイサービス」

 「オレンジハウス」と称した拠点は、「高齢者の居場所」を掲げ、清川町の空き家を借りて会員で運営されている。会員は60人。月会費は1000円で家賃や光熱費などに充てられている。

 開所して1年半、コロナ禍でも定員を制限、換気を徹底するなどし、活動を続けてきた。同所代表の片貝剛さん(82)は「みんな施設に入らず、自分の家で最後まで過ごしたい。健康でいるためには家に閉じこもらず、人と会話をすることが重要だから」と、その理由を話す。

 料理、映画上映会、レコード鑑賞会、折り紙など、20を超える活動が日替わりでほぼ毎日行われている。活動の運営は長い経験をもつ会員が担当。自身も料理教室を担当する梅沢香代子さん(85)は、「『無理しないで』と言われるより『頼むね』の一言がどんなにやりがいにつながるか。難しく考えず、まずはやってみようで始めたものばかり」と話す。

 活動に参加する人を車で送迎することもあれば、介護認定を受ける人が運営当番をすることも。会員のひとり、伊藤涼子さん(74)は「自分たちで運営するデイサービスのよう」と話す。

元役員が立ち上げ

 オレンジハウスの発起人は、同所のすぐ側で地域の交流サロン運営と惣菜販売、配食サービスなどを行う市民団体「きよぴー」の元役員たち。高齢化が進んだため、一昨年、役員の総入れ替えを行った。

 梅沢さんもそのひとり。「年齢もあり、責任ある立場は難しくなっていた」と当時を振り返る。一方で、「役員を降りた私たちの行き場は『どうしようか』という気持ちもあった」という。同じ頃、知人から空き家物件の相談を受けた。梅沢さんたちは3年間の条件で一軒家を借り、同所を始めた。

 片貝さんらは、開始して1年半、拠点の定着に手応えを感じている。今後について「地域にとって大切な場所になっているので、できるだけ長く活動していく」と前向きに検討するという。

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