八王子市の中学生が議題を決めて語り合う「第1回はちおうじっ子サミット」が7月26日、散田町の教育センターで行われた。SNSに関するトラブルを防ぐことをテーマに、各地区代表の生徒74人が協議。各校で活用できるスローガンとして提言をまとめた。
従来型を刷新
この取り組みは市教育委員会が主催。これまでは「中学生サミット」として、2019年度まで毎年4回にわたり実施。コロナの影響による2回の中止を経て、今年は小学生も含めた「はちおうじっ子サミット」として企画された。
中断期間中には、義務教育段階の全ての児童・生徒に1人1台の学習用パソコンを配備する「GIGAスクール構想」も。最近は小学生もSNSに触れる機会が増えたことから、サミットに加わることになった。
サミットに先立ち、市内の中学校区から集まった小中学生の代表が事前に話し合い、スローガンや合言葉にあたる「提言」と「いじめ防止SNSルール」を作成。その結果を持ち寄り、中学生の代表者74人による全体会議が実現した。
白熱の議論重ね
サミットでは、全38地区ある中学校区を4グループに分けて、グループごとに「提言」と「SNSルール」をまとめ、全体会議で協議。会議では挙手が連発し、活発な意見が交わされた。
「小学生にもわかりやすいよう平仮名にした方がいいのでは」「この言葉では小学生にわかりにくい」など、小学生低学年にも伝わるメッセージになるように、との思いが込められた意見が多数だった。「そもそも『提言』と『ルール』を分けるべきか。統一した方がいいのでは」といった視点にも議論は展開。時間を過ぎたため今回は「提言」のみ決定となった。
中学校区ごとに提案した候補を踏まえ、参加生徒が選んだ提言は「お互い『スマイル』になるために、思いやりの気持ちをもとう!」。これは今後、各中学校区でSNS運用でのスローガンとして活用される見通しだ。
「SNSルール」については今回、決定を見送り。各校ですでに運用されているルールがある状況も考慮し、市教委は「全市的に統一したルールを、改めて発信するべきかどうか検討していく」としている。
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