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公開日:2022.08.11

日本子育て支援大賞
八王子市が都内初
大学教員の講座など評価

  • 東浅川保健福祉センターで妊婦相談を担当する保健師。市では2016年から、全ての妊婦と面談する事業を行う。木のおもちゃなどのプレゼントも

 未来を担う子どもたちとその家族を、社会全体で応援することを掲げた「日本子育て支援大賞2022」の自治体部門を、八王子市が受賞。先月21日に表彰式が行われた。同部門で選ばれたのは全4団体。都内では初の快挙となった。

 主催は一般財団法人日本子育て支援協会。2020年に始まり、昨年から自治体部門が創設されて今回で2回目。審査委員から評価された点として20以上の大学があり、大学教員が小学生を対象に特別講座を開講していることや、子どもがまちづくりを考える「子ども☆ミライ会議」等を20年続けていることなどがあった。

 加えて、八王子市は妊娠期から切れ目ない支援を行う仕組み「八王子版ネウボラ」や、ひとり親家庭に対する養育費相談など支援サービスの充実を挙げている。

 市子どものしあわせ課の松本美保子課長は「これまで積み重ねてきた取り組みを評価してもらえた。各種の取り組みだけでなく、それらを一体的に運用できている点が評価されたのでは」と手応えを語る。

「安心できる」向上

 市が実施する市民調査で、「安心して子育てができると感じている市民の割合」は2010年度に19・5%だったのに対し、19年度は55・4%に上昇。今年度の目標は60%としている。

 松本課長は「親世代を含め、先輩ママの頃と比べて行政の支援が変化している。年々充実し、きめ細かい対応になっている。これを機に関心を持ち、最新の情報を入手してもらえれば」と話す。

 市の魅力向上への契機としても、今回の受賞が後押しになりそうだ。「子育て世代以外の方にも『安心して子育てできるまちなんだ』と知ってもらうことで、若い世代が八王子を魅力的に感じてくれることにつながる」と期待を込めた。

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