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公開日:2022.09.01

新型コロナ
減少傾向も「警戒を」
市独自の陽性登録 613件

  • 新型コロナ登録センターの流れ

 八王子市内の新型コロナウイルスの1日の感染者数が8月2日、1200人を超えて過去最多となった。市は自主検査で陽性だった人が自主的に登録する「新型コロナ登録センター」を9日に設置。登録実績は613件だった(24日時点)。市担当者は「感染者数は減少傾向がみられるが、予断は許さない状況」と警鐘。感染者数の推移を注視し、対策を講じていくという。



 八王子市内の一日あたりの感染者数は、7月下旬から8月上旬にかけて1000人近くで推移。8月2日、過去最多となる1253人となった。



 感染者数の増加により、市内でも発熱外来や検査医療機関がひっ迫。市担当者は「1日にかなりの件数の受診を断ざるを得ない状況だった」と振り返る。



都の対象外 補完



 東京都は先月3日、抗原検査キットなどの自主検査で陽性判定が出た場合、オンラインで自ら登録申請できる「陽性者登録センター」を開設。無症状や基礎疾患等がない軽症者で20代(29日時点で40代に拡大)を対象としている。自ら体調管理を行い、自宅療養中の体調変化などの相談は、都の「自宅療養サポートセンター」が対応する。センターを開設することで、医療機関への受診集中の緩和を図る。



 八王子市も同様に9日、独自の「登録センター」を開設。対象者は都の登録センターに準じるが、年齢を「東京都の登録センターの対象年齢を除く64歳以下」としている。市担当者は「当初、都が対象としたのは20代。それでは対象から漏れる方が多いと判断し、64歳以下とした」と説明する。



 24日時点で八王子市の登録者数は613件。市担当者は「医療機関からは、受診を断る件数が以前より明らかに減ったと聞いている。受診緩和の点では一定の効果はある」と分析する。一方で「センターは一時的な対応。本来ならば医療機関にかかってもらいたい」と強調する。



抗原キット無償配布



 市は抗原検査キット1万7200回分を、発熱外来を行う市内医療機関約150カ所へ先月10日から無償で配布している。各医療機関は診療での利用や、受診を断らざるを得ない人へ登録センターを紹介する際に配布しているという。

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