一昨年12月から大規模改修を行っていた東浅川保健福祉センター（東浅川町）で工事が終了し、体育室などすべての部屋が利用可能となった。これに伴い、センター内にある食堂「レストランあさかわ」ではご当地ラーメンである「八王子ラーメン」を新メニューに加え、今まで以上の利用者増加を狙う。

　同センターは、１９９１年設立。市内に３つある保健福祉センターのうち、南大沢（96年）、大横町（２０１５年）に先駆けて開所し、地域住民の健康を支える役割を担ってきた。主に60歳以上や障害のある人を対象に、趣味の教室やレクリエーション活動の場を提供。集会室や室内プール、食堂などは一般利用もできる。

　22年12月から段階的に空調設備や照明器具などの大規模改修を実施していた同センター。今年１月にすべて完了したことを受け、１月27日（土）にリニューアル記念イベントを企画している。

目玉はご当地感

　１階にある「レストランあさかわ」は、同センター開所時から営業している。ＮＰＯ法人あさかわ（野村諭所長）が運営しており、知的障害のある人などが調理や接客を行っている。改修工事に伴う休業中、同店内で「地元感のある八王子ラーメンを新メニューに加えられないか」という話になった。そこで、街おこしのため同ラーメンの普及活動を行う「八麺会」の協力を得て、昨年11月から試行錯誤を始めた。

　八王子ラーメンの条件は、醤油味、表面のラード、きざみタマネギ。コロナで１度休業する前までは、数種類の味のラーメンを提供していた同店。スタッフたちが、ガラから出汁をとっていたという手の込みようだった。そのノウハウを活かし、今回もガラから本格的な出汁を抽出。田村商店（万町）の製麺を使い、八麺会からもお墨付きを得たという。野村所長は「（他店の八王子ラーメンに）引けを取らないと言ってもらえてうれしかった。近隣住民や会社の人にも食べに来てもらいたい」と話す。

　八麺会は市内を中心に約45店を八王子ラーメン店として公認するが、今回のような福祉法人への公認は初めてという。新メニューは27日のイベント時から提供開始。午前10時から。問い合わせは同センター【電話】０４２・６６７・１３３１。