東京都議会議員補欠選挙の八王子市選挙区(欠員1)が7月7日に投開票され、諸派元職の滝田泰彦氏(42)が14万4009票を獲得して当選した。自民新人の馬場貴大氏(45)との一騎打ちを制して、3年ぶりに都政への返り咲きを果たした。投票率は55・67%。
自民都議の死去などに伴い行われた今回の補欠選挙。4期目半ばで市議を辞して自民党議席の確保に臨んだ馬場氏と、「自民以外の受け皿が必要」と訴え、既存政党からの推薦や支持を受けない独自の選挙戦を展開した滝田氏。国政での裏金問題など自民党派閥に対する逆風が得票に影響し、明暗を分けた。
選択肢を提示
投開票日当日の午後11時20分頃、当選確実の報を受けた滝田氏の選挙事務所は歓喜の声に包まれた。あいさつに立った滝田氏は「ゴールではない。再出発のスタートだと考えている。判断の分かれ目は、私が4年後の市長選に挑むことを有権者がどう捉えるかだった。4年後に良い形で再挑戦できるよう、しっかり歩みを進めていきたい。2つ目は、自民ではなく対抗馬に入れようという人がいたこと。『選択肢ができた』という声もいただいていた」と選挙戦を振り返った。また「東京都の税収は7年前と比べ1兆円以上増えている。事業の必要性や無駄がないかなど是々非々でチェックしていく」と意気込みを語った。
敗れた馬場氏は支持者らに選挙戦の感謝を述べ、「私の知名度不足、努力不足によるもので、選挙期間中に自分の政策を届けきれなかった結果」と深々と頭を下げた。地元選出の萩生田光一衆議院議員(自民)もあいさつし、「逆風の原因をつくった1人としておわびからの選挙だったが、差を埋めることができなかった。八王子の将来を考えて判断していただきたかったが、国政が影響を与えてしまった」と陳謝した。
都知事選は小池氏3選
同日の都知事選挙では、現職の小池百合子氏(71)が約291万票を獲得し3選を果たした。
投票締切の午後8時とほぼ同時に当確が報じられた小池氏は「さまざまな課題の解決や都民の命と暮らしを守るため、皆様の力を得て、ますます東京大改革をバージョンアップしていかなくてはならない。全身全霊で対応していきたい」と3期目の抱負を語った。
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