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公開日:2026.04.16

明大八王子 嘉手納さん 「発明くふう展」で最高賞 光でウナギ誘導 特許出願も

  • 最高賞「恩賜記念賞」の賞状を持つ嘉手納さん

    最高賞「恩賜記念賞」の賞状を持つ嘉手納さん

  • 赤い光に集まるウナギ(本人提供)

    赤い光に集まるウナギ(本人提供)

 「第84回全日本学生児童発明くふう展」の表彰式が3月26日、科学技術館(千代田区)で行われ、戸吹町にある明治大学付属八王子高等学校2年の嘉手納杏果(かでな ももか)さん=人物風土記で紹介=が、最高賞にあたる「恩賜記念賞」に輝いた。ニホンウナギを光で誘導する画期的な仕組みを発見し、養殖現場の課題解決に期待が高まっている。

 同展は、公益社団法人発明協会が主催する発明コンクール。子どもたちに、ものづくりを通じて創作の喜びや発明の楽しさを知ってもらい、その創造力を育てることを目的に開催されている。84回目の今回は、全国から733点の応募があった。表彰式当日、嘉手納さんは同協会の総裁を務める常陸宮正仁親王殿下に代わり、常陸宮妃華子さまから直接賞状を受け取った。

「青色が嫌い」実験で判明

 嘉手納さんの作品は「ニホンウナギの光による誘導システム」。きっかけは養殖場でのウナギの池上げ(出荷に向けた捕獲)が大変な作業だと知り、「役に立てるのでは」と研究を開始。埼玉県でウナギを養殖する平沼水産(株)の協力を得て、自身のライフワークとも言える「光と魚の行動」の研究を加速させた。

 ウナギは夜行性で警戒心が強く、高い学習能力を持つため、池上げは毎回、捕まりたくないウナギとの「知恵比べ」が繰り返されるという。嘉手納さんは自宅ベランダにプールを設置してウナギの観察を始め、半年間にわたり照度や波長を細かく変えたLED光を当てて実験を続けた。その結果、一般的に魚が嫌うとされる「赤色」ではなく、ニホンウナギは「青色」を避けるという独自の性質を見出した。

 この実験から、青色の光を利用して、ウナギを特定の場所に誘導することで、作業を効率化させ従業員の負担を減らせるのではないかと期待されている。嘉手納さんにとって9つ目の特許出願となった。

令和の発明女王

 嘉手納さんは、小学生の頃から発明やアイデア工作が得意で、数々のコンクールで入賞。2年前の第82回目の同展でも恩賜記念賞を受賞しており、今回で2回目の最高賞獲得となった。

 「発明道」を歩み始めるきっかけは、小学校3年生の時。祖母が「ハンガーが絡まって使いにくい」と困っていたのを見て、理科の授業で習った磁石を応用した「絡まないハンガー」を考案。その後も日常生活の困りごとを解決するアイデア製品を次々と開発し、大学付属の中学校に入学してからは、大学教授の指導・協力を得て、摩擦の原理を利用した花粉対策用のロールスクリーンや、小魚を巻き込まないマイクロプラスチック回収装置などを作り出した。今回の受賞作品を含めて、これまでに9件の特許を出願・取得している。

 嘉手納さんは「すごいね、おめでとう、と言われることが一番の原動力。褒められると、とってもうれしい。気になることがあると、すぐに先生に相談していたので、いつも応えていただいて感謝です」と話している。

 平沼水産での池上げは夏前を予定している。

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