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八王子 社会

公開日:2026.10.20

トルコキキョウの会 高尾山登頂に願い込め 小児がん啓蒙ハイキング

  • 高尾山の山頂にたどり着いた参加者

    高尾山の山頂にたどり着いた参加者

 小児がんの患者や家族の支援などに取り組む(一社)トルコキキョウの会(高木伸幸代表)が10月12日、同疾病への理解促進や難病の撲滅祈願などを目的とした「ゴールドリボンハイキングin高尾山」を高尾山で開催。小児がん経験者やその家族、支援団体など総勢23人が参加し、揃いの黄色いTシャツ姿で啓蒙しながら、全員が山頂への登頂を果たした。

 このイベントは、小児がんの啓蒙とともに、いまだ治療法が確立していない難病「小児脳幹部グリオーマ(DIPG/DMG)」の撲滅を祈願して毎年行われているもの。高木代表は、2013年に長女を小児脳幹部グリオーマで亡くしており、その長女が最後に登った山である陣馬山でも、小児がんの周知や患者・家族への支援、身近な人を亡くした遺族のケアを目的とした追悼登山「ゴールドリボンTOZAN」を実施している。

観光客にも呼びかけ

 当日は小児がん経験者や遺族をはじめ、遠方からの賛助会員や元プロボクサー、治療薬開発に取り組む製薬会社関係者ら多種多様なメンバーが集結。参加者は啓蒙の象徴である「ゴールドリボン」を描いたリュックのポップを掲げ、徒歩組とケーブルカー利用組に分かれて秋晴れの高尾山を進んだ。道中では高尾山の景色や名物の三福だんごなどを楽しみながら和やかに交流を深めたほか、国内外からの観光客へチラシを手渡して小児がんや難病への理解と支援を呼びかけた。

がん経験者と偶然の出会い

 登山中には心温まる出会いもあった。一行に声をかけてきた80代の男性は、自身のがん闘病体験を振り返り、過去にバス車内で自らも治療中でありながら母親に席を譲っていた小児がん患者の姿が忘れられないと回想を語った。また、自身も健康回復を祈願して「通算108回の高尾山登頂」を目指しており、すでに80回を超えたという力強い言葉に「全員が大きな勇気と感動をもらった」と高木代表。

 同会では今後も毎年10月にイベントを継続し、将来的には同日開催の輪を全国へと広げ、参加人数のギネス世界記録挑戦も視野に入れている。高木代表は「小児がん患者や難病に苦しむ人の現状と支援の大切さを伝えるとともに、世代や地域を超えた絆を結ぶことができた。これからも真摯に活動を続けていきたい」と話している。

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