聖蹟桜ヶ丘、高幡不動でカルチャー教室を営み、40年以上。現在、開かれている教室の数は85を超え、バレエやフラ、キッズダンス、ヨガ、書道、絵画などその種類も多岐にわたる。長年、文化発信拠点”として、その役割を担ってきた。
「地域で資格を持つ指導者の方々や生徒さんたちの要望には、できるだけ応えていきたいと思ってやってきました」と、主幹の平清太郎氏は語る。習い事の教室のみならず、企業の面接会場や、近隣で映画やドラマが撮影される際に俳優やスタッフの控室として利用されることもあるという。そうした柔軟な対応力が、大手にも負けない秘訣であり、長年地域の人たちから愛されてきた証だ。「ここに通う人たちは、前向きで向上心があって、生き生きとしている人たちが多い。そんな人たちに会える職場環境はそうないですよね」と笑顔で話す。
平氏には、もうひとつ「地域人」としての顔がある。過去には桜ヶ丘商店会連合会の会長を務め、現在も中央商店会の会長として職責を担う。「まちづくりに燃えています」と真剣な眼差しで語る平氏。以前は、まちの中心だった商店街も時代と共に勢いを失くしつつある。そうした中で、いかに新しいことに取り組み、魅力ある商店街、魅力あるコミュニティーを作っていくか。「それらを作るのは魅力ある人たち。若くて頑張っている商店主たちがいる。そうした人たちをバックアップしていきたい。みんなで知恵を出し合って、元気な魅力ある街にしていきたい」と、熱を帯びた声で語る。
商店会として2011年から継続して東日本大震災の被災地への復興支援にも取り組む。2月には福島と多摩の子どもたちの和太鼓コンサートも企画している。「継続することが大事。被災地への支援、被災地の方々との交流を通じて、地域コミュニティーの大切さを学んだ。それをここでもつくっていかないと」と語る一方で、「教室や商店会の活動を通じて、自分自身が人として成長していきたい。それがこれからの目標」と語ってくれた。
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