今年創立50周年を迎えた国際奉仕団体の「東京多摩ロータリークラブ」(飯島文彦会長)は5月11日、京王プラザホテル多摩で「記念式典」を開催した。来賓とともに50周年を祝う中、飯島会長は「未来に向かってエンジョイし、地域社会に貢献、活気溢れるクラブにしていきたい」と抱負を語った。
1969年6月17日に設立された「東京多摩ロータリークラブ」は、これまで様々な国への交際奉仕や、地域に根差した社会奉仕など多種多様な活動を行ってきた。ハイチ共和国の結核病院への支援、青少年交換留学生(高校生)の派遣や来日生受け入れ、カンボジア指導者育成支援への参画、多摩市中学生俳句大会の主催の他、まち美化キャンペーンへの参加、社会福祉協議会への協力、全市立中学校へのAEDの寄贈など、その活動は多岐にわたる。また、若年層が入会しやすいようにと、全国に先駆け、2014年に「東京多摩せいせきロータリー衛星クラブ」も設立している。
「未来へエンジョイ」
当日、行われた記念式典には、阿部裕行多摩市長をはじめ、国際ロータリー第2750地区の服部陽子ガバナー、近隣のロータリークラブなど数多くの来賓が出席。
冒頭、登壇した飯島会長は「当クラブは、昭和44年、東京府中ロータリークラブ様のご提唱のもと、ここ多摩の地に前身である東京南多摩ロータリークラブとして誕生しました。その後、昭和48年には東京稲城ロータリークラブの設立を提唱させていただき、当クラブ自体は現在のクラブに改称いたしました。創立45周年記念の際には、東京多摩せいせきロータリー衛星クラブを設立いたしました。衛星クラブは、実質的にこの5年間、スポンサークラブである当クラブの会員増強の役割を果たし、今回創立50周年を機に、一緒になる道を選択いたしました」とクラブの歩みを説明。
続けて、これまでの実施事業を紹介し「令和元年、新しい時代の幕開けとともに、当クラブも創立50周年を迎えました。この多摩市も来年東京オリンピックの自転車ロードレースの開催地となり、この会場のすぐそばでオリンピック選手の熱い戦いを見ることができます。また再来年11月には多摩市制50周年を迎え、多摩ニュータウンも新たな若者世代に魅力あふれる住みやすい街へとさらに変わっていく真っ最中であります。私たち、東京多摩ロータリークラブも創立50周年を機に、未来に向かってエンジョイ、衛星クラブを通して加入した若い世代の会員にも活躍してもらい、地域社会にもしっかりと貢献できるような、さらに活気あふれるクラブを目指してまいります」と挨拶するとともに、今後に向けた抱負を語った。
優勝旗の寄贈学校への支援
続いて、国際ロータリー第2750地区の服部ガバナー、阿部市長が祝辞を述べた後、50周年記念事業について小林誠治実行委員長が発表。記念事業は、多摩市少年野球連盟が主催する「多摩市長杯少年野球大会」への優勝旗を寄贈、多摩市出身の小林りん氏が代表理事を務める全寮制のインターナショナルスクール「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン」への支援とし、この日出席した小林氏へ飯島会長から目録が手渡された。また国際ロータリー第2750地区のロータリー財団委員会、同地区米山記念奨学委員会へも寄付金が贈られた。
その後、同クラブに30年以上在籍する会員への永年表彰や、皆出席表彰が行われ、篠塚武雄創設特別代表から衛星クラブの設立から統合までの経緯が報告された。
式典の最後には、「次世代を担う若者たちのために」をテーマに、小林氏の記念講演が行われた。小林氏は、自身の経歴や、留学先での体験、ユニセフの仕事でフィリピンに駐在した際の経験や感じたこと、全寮制高校の設立や現在取り組んでいることなどを語った。
式典終了後には、同会場で祝賀会も開かれ、出席者とともに盛大に50周年を祝った。
多摩版のローカルニュース最新6件
|
多摩市内の桜 振り返る4月25日 |
|
|
|
|