東京都ベンチャー技術大賞を受賞した株式会社エコノフリーズの代表を務める ゴルバニ レザさん 永山在住
新技術追い求め社会貢献
○…老朽化した地下消火栓のメンテナンス技術「NEF工法」を開発したことで大賞を受賞。施工コストの削減、時間短縮、環境への配慮などのメリットが評価された。「凍結技術を勉強してきて社会貢献につながることが認められてうれしい」と喜びを表す。すぐに友人などから祝福する連絡が来たという。同時に事業提携の依頼電話も多く来ている。「まずはできる範囲の仕事を安全にこなしていく。それが一番大事」と仕事への信条を語る。
○…20代の頃、長野に住む友人に誘われ来日すると、自然や文化、人柄などに触れ日本のとりこに。住むことを決め、「日本語を学ぶために、塾で小学生と一緒に勉強しました」と笑う。放送大学でも学び、自動車整備の仕事に勤しんだ。その後、アメリカに帰国し、通訳やロボットのセットアップなどをし凍結技術も手にした。そして、その技術を生かそうと再度来日を決めた。
○…行政や市内企業の支援もあり起業。多摩市の印象は「きれいなまち。緑がたくさんあって故郷イリノイ州の風景に似ている」と目を細める。コロナ禍前から帰国しておらず、長く家族や親戚とは会えていない。「みんなに早く会いたいです。息子は身長も伸びて大きくなっているようです」と微笑む。
○…起業以来、多忙な日が続き休む間もないという。夜中まで仕事や新技術のことを考え続ける毎日だ。「少しでも時間があったら寝ていたい」と苦笑するが「本当は友人と楽しく過ごしたいんですけどね」と仲間との絆を大切にする。東京含め日本全体で、インフラなどの老朽化が進んでいる。「これは大きな課題。やるべきことは多い。まだまだ新しい技術の開発に取り組んでいきたいですね」
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