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多摩 人物風土記

公開日:2024.08.01

一般社団法人多摩ハンドボールクラブ男子U12の監督を務める
齋藤 宗市さん
和田在住 38歳

地域に根ざしたクラブに

 ○…クラブの小学生高学年チームを指導し、創設16年目にして初の都大会を制した。「勝てて良かった。率直にうれしい」と微笑む。監督に就任して3年目。過去には試合に負けて悔し涙を流す選手もいたそうだが、「卒業生が積み重ねてきた集大成。とにかく子どもたちが頑張った」と声をはずませる。大会後、今月から始まる全国大会に向けて練習を重ねる。「けが人も無く順調。自信を持って臨みたい」と意気込む。

 ○…京都府の出身。幼いころから体を動かすことが好きで、「飛ぶ、ぶつかる、相手とのかけひきが面白いハンドボールに興味があった」と振り返る。中学のハンドボール部が強豪だったことから「チャレンジしたい」と入部。高校、大学と競技を続け、就職を機に都内へ。会社勤務しながら社会人リーグのチームで汗を流した。現在は、平日は仕事、週末は指導をし「なかなか自分がプレーする時間は無いですね」と苦笑する。

 ○…結婚後、夫人の実家がある市内に住むようになり10年以上。クラブに携わるようになったのは息子がハンドボールを始めたことがきっかけ。家族サービスは選手や保護者が参加する遠征だ。「修学旅行みたいで楽しいですよ。選手も家族も仲が良いですからね」

 ○…クラブの方針でほめて伸ばすという指導をしており、選手は増えている。中学生チームも創設したことから「年上の選手と練習できることも小学生の強さにつながっている」と分析。今年、日本ハンドボールリーグに所属するプロクラブと提携し、ジュニアリーグにも参戦する。「地域に根ざしたクラブとして幼児から中学生まで幅広く育っている。卒業生が指導者となって戻ってくる。そんなクラブにしていきたいですね」 

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