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公開日:2026.06.18

台湾教職員 市内小中学校の教育学ぶ 環境学習、不登校対策など

  • 授業を視察する台湾教職員ら

    授業を視察する台湾教職員ら

 台湾の教職員をはじめとした行政職員らがこのほど来日し、多摩市内の小中学校を視察した。6月2日に瓜生小、4日には多摩第一小、東愛宕中を訪問し、多摩市が取り組む教育や学習内容などを研修。児童生徒らは教職員らを出迎え、交流する場面もあった。

 今回の来日は「縣市環境教育人員(環境大使)国際交流学習」と題され、台湾の教職員や環境政策関係者ら約30人が多摩市内を訪れた。多摩市の小中学校が力を入れているESD(環境学習)の取り組みや小学校の授業風景などを視察した。

 多摩第一小学校での研修の前に、市教育委員会の千葉正法教育長はESDについて「多摩市の子どもたちをどう育てていけばいいか考え、知識だけではなく探究、体験を重視するESDに力を入れることにした。2050年の大人づくりとして、学校に普及させることができた。児童生徒が学んだESDの結果は、子ども未来会議で報告され、市に提言するまでにいたった」と現状の成果を語った。

 同校では、教職員らが学校内の施設を巡回。画像や映像を収めたり、通訳を通して疑問点を熱心に聞くなど、学校の構造や指導方法などに関心を示していた。途中、児童らは旗を振って歓迎するなど交流を図る場面もあった。

 参加者からは「多摩市の教育はSDGsの17の目標に焦点をあてて教えているのか」との質問があり、市教委は「SDGsの特定の目標番号を個別に教えるのではなく、一つのテーマからさまざまな課題につながっていることを学んでいる。ごみ問題を学ぶ中で生態系にどう影響するのかを考えてもらいSDGsの複数の目標に関連していることを理解していく学習プロセスを重視している」と答えた。

 市内中学の不登校生徒が通うチャレンジクラスのある東愛宕中学校を訪問した教職員からは「同クラスは『2050年の大人づくり』にどうつながるか」といった質問が上がり、市教委は「同校に通う生徒はみんな2050年の地域を担う大人になる前提にある。実際に登校できるようになった生徒は多く、結果的に地域の未来を担う人材づくりに直結している」などと説明。質疑応答を通して、多摩市の教育に高い関心を示していた。

 千葉教育長は「こうした出会いが、先生のESDを学び合う機会になり、子どもたちにとっても今後の交流や持続可能な社会の作りてを育てるための貴重な機会となっている」と振り返った。

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