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公開日:2026.07.30
交通事故遺児を励ます会 中学生に命の大切さ伝える 来年発足60年に向けて
来年発足60年の節目を迎える前に、交通事故遺児を励ます会(岡嶋信治会長)のメンバーが7月8日、多摩市立鶴牧中学校で「命の大切さを考える」と題した道徳の授業を行った。来年の講演会を前に、市内の公立中学校で同様の授業を行い、交通事故について考えてもらうねらいがある。
同会の発足は、実の姉と甥を交通事故により命を奪われた岡嶋会長が、その悲しみと怒りを朝日新聞の「声」の欄に投稿し、全国から励ましの便りが届いたことから元気と生きる力を取り戻したことがきっかけ。交通事故により父母を失った子どもを救うことを目的としている。1967年4月に発足し、来年60周年を迎える。
今回は命の尊さをテーマにした道徳の授業の時間に行われ、全校生徒が参加、保護者らも出席する公開授業として実施された。訪問したメンバーは桜ヶ丘商店会連合会の理事を務める平清太郎さん、桜ヶ丘在住の中島穣さん、柏本隆さん、吉田利昭さんの4人。岡嶋会長は入院中のためビデオメッセージを生徒らに送った。
授業では同会が発足したきっかけや池袋暴走事故で妻子を失った松永拓也さんの報道映像が流された。また、交通遺児でもある中島さんが10歳の時、「天国にいるおとうさま」という詩を作り、1968年にテレビで朗読すると交通遺児救済の動きが加速したことなどが紹介された。
詩を朗読
この詩を3年生の男子生徒が朗読すると、生徒らは真剣な表情で耳を傾けていた。男子生徒は「(朗読してみて)命の重さを知ることができた。命は何よりも重いもの、大切なものとして考えることができた」と振り返った。また、「誰もが加害者にも被害者にもなり得る。自転車の運転には気を付けたい」と話していた。
また、授業を受けた3年生の女子生徒は「当事者の話を聞いたことで、失ってから大切なものがたくさんあるということに気づいた。詩を聞いて生きる力への思いを考えさせられた」と感想を話した。
18歳の時に岡嶋会長と出会ってから活動を続けている平さんは「生徒らは一生懸命話を聞いていた。命の大切さについて夏休みに考えてほしい」と呼びかけた。
松永氏の講演企画
同会は市内の公立中学校の中から数校で、同様の授業を行う予定となっている。
また、60周年となる来年の3月19日には、多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校講堂で、松永拓也氏を招いた基調講演や中学生とのトークセッション、歌手の半崎美子さんとの「明日へ向かう人」「地球へ」の合唱などを予定している。
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