大和市が今年度に予定している住宅用太陽光発電設備の設置費補助枠が、10月にも大幅に拡大されることが分かった。市は拡大の規模について明らかにしていないが、9月補正で予算措置する方針をすでに固めている。
大和市では、自然エネルギーへの関心の高まりを受け、今年9月に予定していた38件分の受付を7月25日に前倒しで開始。
迅速に交付ができるよう、従来の抽選から先着順に変更したこともあり、申し込みが初日に30件に達する人気ぶりとなった。
4月に募集した100件の補助と合わせ、今年度に大和市が予定した138件分の補助枠はすでにいっぱいとなり、27日からは異例ともいえる9月補正を見越した仮受付で対応している。
窓口となる大和市環境総務課では、当初9月に予定していた38件に60件程度を上乗せし、年間200件程度まで補助枠を拡大するよう財政当局と調整しているが、庁内では「補正で倍増させた県と同程度まで補助枠を拡大し、大和市における太陽光発電の普及促進を一気に加速させ、地域経済への波及効果にも結び付ける可能性もある」との見方もある。
7月14日に成立した神奈川県の6月補正では、当初予算で確保した6200件分の設置補助費をほぼ倍増させ、年間1万2200件とした。
不公平感も
大和市では、平成21年10月に住宅用太陽光発電システムの設置補助を開始。初年度に19件、22年度には92件に交付したが、その一方で、過去2年間の申し込み件数は交付件数のおよそ倍にあたる229件にのぼっていた。
そのため過去に補助金が受けられず装置を設置した市民からは、不公平感をうったえる声が上がることも考えられる。これについて市環境総務課では「そうした声も想定している。ただ、補助制度は今後の太陽光発電システムの普及促進が目的なので、過去にさかのぼり対策を講じるのは難しい」としている。
気になる設置費
県によると、太陽光発電設備の設置費用は1kwあたり約61・3万円。一般的な3・3kwの設備では約202・3万円となる。大和市の補助額は県と同様の1kwあたり1万5千円で5万2千円が上限。
大和市の場合、このケースでは、県市合わせた補助金は9万9千円。1kwあたり4万8千円の国の補助が受けられれば、設置にあたり受けられる補助金の総額は25万7400円となる。
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