大和南の保護司、青木一俊さん(69)がこのほど、更生保護活動に尽力したとして法務大臣表彰を受賞した。11月27日に川崎市内で行われた第63回神奈川県更生保護大会で表彰された。
更生保護活動とは、法務省の保護観察官が地域の保護司と連携し、犯罪で刑期を終えた人などの立ち直りを助ける活動。
保護司は、少年院の仮退院や刑務所から仮釈放した受刑者、家庭裁判所で保護観察処分を受けた人、執行猶予者などの生活を地域社会のなかで監督している。
その身分は法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員だが、報酬はない。
具体的な活動は、保護観察の対象者と毎月2回、保護司の家などで面接し、生活状況などについて話し合あう。この際のやりとりを毎月1回,報告書にまとめ、所管する保護観察所に提出している。保護観察の期間はおおむね1年半から2年。その間、保護司は毎月こうした活動を行っている。
保護司は全国に約4万8千人、県内では1800人、大和市内では47人が活動している。
1989(平成元)年に保護司を委嘱された青木さんは、来年で勤続25年の節目を迎える。この間、常時3〜4人の対象者を担当し続け、1人あたり毎月2回の面接に時間を充てる。
少年少女から成人、時には自分よりも年長者と接する中で感じることは、不遇な生い立ちや養育環境。「厳格な父親や優しい母親などを知らずに育ち、結果として罪を犯し、それを繰り返してしまう人が多い」と話す青木さん。
定年の75歳まで、保護司の活動を続けたいという。
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