大和警察署(菅原保署長)によると、4月23日までに管内で3件の振り込め詐欺が確認されている。前年同時期と比べ1件の増加だが、被害額は10倍近い約1千万円。一方、金融機関が未然に阻止する事案も相次いでいる。
振り込め詐欺を担当する生活安全課によると、神奈川県内の振り込め詐欺件数は、4月23日時点で225件。被害額は約7億1千万円に上っている。
大和署管内では3月から立て続けに振り込め詐欺が発生。同課では「人の不安につけこみ、一件の被害額が大きくなっているのが特徴。お金に関する電話がかかってきたら、匿名でも構わないので警察に相談してほしい」と呼びかけている。
3件の被害を阻止
一方、金融機関が振り込め詐欺を未然に防いだ事案も相次いでいる。
南林間六郵便局(小沢小百合局長)では3月19日、200万円を下ろしに来た女性の慌てた姿を不審に思った小沢局長が対応。すると見知らぬ男性から「あなた名義で株を買った。振り込まなければあなたが警察につかまる」と脅されたことが判明。その場で大和警察署に連絡を取り、振り込め詐欺と判断された。
三菱東京UFJ銀行(高野豊支店長)での事案は3月22日。慌てた様子の夫婦が1千万円を下ろしに同行を訪れた。職員が対応すると「主人の弟が生死の境で、早急に現金が必要」との返答だったため、弟さんと連絡を取ることを勧めて引き取ってもらうと、後日、詐欺であったことが判明した。
スルガ銀行中央林間支店(風間幸彦支店長)では3月25日、高齢の女性が300万円を引き出しに来た。窓口担当者が話を聞くと、「息子から小切手と財布と携帯の入った鞄を電車に忘れた。今日中に現金がないとまずい」と電話があったという。即座に詐欺を疑った職員が警察に通報。その場で息子さんと連絡がつき未然の阻止につながった。
大和警察署ではそれぞれに感謝状を贈呈している。
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