県立大和南高校女子バレーボール部の白井美沙紀(2年)と宮本菜月(2年)の両選手が、全日本ユースに召集された。7月26日から8月4日までタイで開催される「第13回世界ユース女子バレーボール選手権大会」に全国から集まった12人で出場する。
大和南は今年6月の県大会で優勝し、9年連続10回目のインターハイ出場を決めた。7月13日には同校で壮行会が開かれ、地域で支援する出席者らを前に、7月28日から福岡県で開催されるインターハイでの健闘を誓った。
本来、チームをけん引する役割を担う白井選手と宮本選手だが、インターハイと世界ユース大会の日程が重なるため、2人は世界で、チームは日本で、それぞれ頂点を目指すことになる。
お互いに成長を
「日本代表に選出されるのは名誉なこと。ただ、2人抜きでインターハイを勝ち抜くのは難しい。送り出すか、本当に悩みました」と井上和昭監督は胸の内を明かす。2人も「日本代表を辞退してインターハイを選ぶ選手もいる。チームを離れていいのか悩んだ」と口をそろえる。
もちろん3年生にとっては最後のインターハイ。そこで井上監督は3年生だけでミーティングを開き、意見を聞いた。出された答えは満場一致で「2人を日本代表に送り出し、自分たちだけで戦う」だった。
福田春奈キャプテンは「白井、宮本にとっても世界で戦うことで大きく成長できる機会。チームも2人がいない中で戦うことによって成長できるはず」とチーム全員の思いを代弁する。その思いを受け、井上監督も2人を送り出すことを決断したそうだ。
「個人として幅を広げるチャンス。成長して戻ってくることで貢献したい」と宮本選手が話せば、白井選手も「大好きなチームを離れてまで行くので、世界一を目指したい」と世界での活躍を期している。
世界ユース大会は2年に1度の開催。地域別の予選を勝ち抜いた20カ国が出場する。
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