毛が三本 やまとあちこち【7】
▽午後から大和市雪との予報の1月の冬日。私は「上和田野鳥の森」にいました。散策路は今大量のクヌギ、コナラの落葉で敷き詰められていて、歩く歩に合わせかさこそと小さな音が耳に届く▽ところで、もうひとつの音がありました。それは、せせらぎの音。この4haほどの「森」の一角に一年中涸れることのない湧き水があります。冬でも凍らないので、野鳥たちの格好の水飲み場。この日もシジュウカラの群れが飛び交っていました。水がいつもある貴重さ▽最近、「生物多様性」という言葉をよく見かけますが、「大和市ではここの湿地にしかないオニスゲ、今では珍しくなったヤマシギも来ます」と、ここで水に潜るキクメハシリグモという神奈川県では初めて確認できたクモを見つけた大和市認定トコロジストの弘中さんの案内がありました。こうした観察から生物再生の試みがビオトープ池づくり。まだカエルやゲンゴロウ、フナ、メダカなどは再生されていません。これからが楽しみな「森」です▽コミュニティバス桜ヶ丘地域運行ルートでD5かD31、「上和田野鳥の森入り口」と名付けてもいいようなバス停が便利です。(右回りD31は4月からの運行です)
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