大和市は、中央林間駅周辺に図書館やスポーツ施設、駅北東側に改札口の新設などを盛りこんだ「中央林間地区まちづくりビジョン」を策定し、9日に公開した。8月に行われた同ビジョン案への市民意見公募では35人から117件が寄せられたが、大きな変更を加える点などがなかったことから、最終的に中央林間地区のまちづくり基本方針として位置付け、今年度中に基本計画を策定し整備手法を検討する。施設完成やオープンは2018年度を目指す。
中央林間地区街づくりビジョンは、【1】同ビジョンの位置づけ【2】まちづくりの課題【3】まちづくりの方針【4】新たな拠点施設の整備【5】新たなライフスタイル――などで構成されている。
位置づけでは、中央林間地区に不足している都市機能を明らかにし、公有地や民間事業者が保有する資産などを効果的に活用しながら、健康で快適な生活環境の構築などを目指す、という方向性を示している。 課題では、IKOZAのある市南部や文化創造拠点の整備が進められている市中部に比べ、市北部は多世代の市民が交流する場が不足している、と指摘。方針では、「緑と文化に包まれた誰もが住みたいと思えるまち 中央林間」を基本理念に掲げている。
駅周辺に図書館など
拠点施設の整備では、中央林間駅の現在のロータリーや交通体系を見直し、ゆとりのある歩行空間やイベント空間を有した駅前広場を整備。小田急江ノ島線北東側に新たな改札口を設けることを検討し、駅北側踏切の拡幅を鉄道事業者と協力して取り組む。また、都市機能を充実させるために、駅周辺に図書館や子育て支援施設を設け、行政窓口の充実やコミュニティバスの再編も進める。
多世代の健康維持の場として、市営緑野住宅跡地を活用し屋内スポーツ施設を進める。新たな市街地の整備では、同地区北東部の内山地区(市街化調整区域)は、都市計画道路や下水道などの基盤整備とあわせ、段階的な市街化区域への編入を図っていく。
森の保全を求める声
同ビジョン案への意見公募では、中央林間(つるま)自然の森の保全や駅周辺の整備などに、117件が寄せられた。街づくりビジョンやビジョンに対するパブリックコメントの実施結果は、市のホームページで公開されている。
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