大和版 掲載号:2018年3月16日号
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震災時、実は主役の高校生 東松島市語り部ボラが講演

社会

語り部ボランティアの添田さん(右)と武山さん
語り部ボランティアの添田さん(右)と武山さん

 東日本大震災の語り部ボランティア「TTT」のメンバーが3月9日と11日、大和市内で講演を行った。

 シリウスでは9日、宮城県大曲市出身の添田あみさん(東北文化学園大1年)と武山ひかるさん(石巻市立桜坂高校2年)が、自身の体験を交えながら、防災の心構えなどを語った。

 講演には50人以上が参加。一般聴講者のほか、地元の柏木学園高、大和東高、横浜の武相高の高校生なども顔を揃えた。講演後に高校生たちは添田さん、武山さんと意見交換をした。

風化する記憶自らも苦悩

 添田さんは当時小学6年生。避難所では横になって寝る事すらままならなかったことやパンやゆで卵だけの生活が苦しかったこと、津波の水が引いた後、自宅へ戻る大人たちに足手まといになるから、と置いて行かれた時の無力感などを赤裸々に語った。震災で親友を亡くした添田さんは「震災のことは覚えているが、それ以前の故郷の風景を忘れている自分がいる」と苦しい胸の内を吐露。語り部の活動は「震災を風化させないためには、体験した自分が忘れないこと」と自らに言い聞かせるように言葉をつないだ。

 地元の高校生たちとの意見交換では武山さんは「辛かったのは2週間お風呂に入れなかったこと」「嬉しかったのは温かい食事」と小学4年生だった当時を思いだし、質問に笑顔で答えていた。

 2人と一緒に参加した東北大学特任教授の齋藤幸男さんは、当時避難所兼遺体安置所になった石巻西高校の元校長。震災時は教頭で、避難所での運営を任された。「震災時、大人は子どもたちを持て余す。しかし中高生は頼りになる。役割を与えて任せれば、小学生でもやれることはあるし、子どもたちにしかできないこともいっぱいある」と大人たちを諭した。

 大和東高校から参加した横森皇陽君は震災当時小学4年生。ボランティアに積極的で、昨年10月には友人と県央地区学生災害支援組織「ハート」を立ち上げた。語り部の話を聞き「良い経験になった。大和に津波は来ないと言われるが、震災はどんな土地でも起きる。その時大和がどのような状態になるのか分からないので、万が一に備えたい」と気を引き締めていた。
 

地元の高校生たちと笑顔で意見交換
地元の高校生たちと笑顔で意見交換

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