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大和 社会

公開日:2019.10.04

大和に故郷の証刻む
2010年 根岸英一さんがノーベル賞

  • 名誉市民の記念品を手にする根岸さん

  • 大野選手(右)らとオープンカーでパレード

 今年も間もなくノーベル賞受賞者の発表が始まる。2010(平成22)年10月6日、スウェーデン王立科学アカデミーが、この年3人のノーベル化学賞受賞者の1人として名前を発表したのが、小学生から大学卒業までの約10年間を南林間で過ごした根岸英一さんだった。

 根岸さんは1935(昭和10)年、満州で生まれた。戦後、本土への引き揚げを経て大和市へ。大和町国民学校(現大和小)、大和町立大和中学校(現大和中)、湘南高校、東京大学と進学。大手繊維メーカー「帝人」に就職後、アメリカの大学で研究者としての道を歩み始めた。70年代にパラジウムという金属を触媒に、炭素を含む化合物の結合反応を発見。液晶材料や医薬品など現代のあらゆる分野に利用されており、発見から40年の時を経てノーベル賞に繋がった。

 ノーベル賞を受賞し帰国後、市内で行われた会見で「大和は第一の故郷」と語った根岸さん。故宇都宮徳馬氏に次ぎ、2人目の名誉市民の称号が送られた。翌年には女子サッカーW杯の優勝メンバーで、大和ゆかりの川澄奈穂美選手、大野忍選手らとパレード。青春時代を過ごした南林間地区の駅を中心とした東西の道路が「やまと根岸通り」と名付けられ、案内板や標識柱が設置されるなど「故郷の偉人」として後世に残る証が刻まれた。

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