綾瀬市内の商店で、1キロ700円で量り売りされる”魚沼産コシヒカリ”がある。大和市出身で魚沼市に住む、市井晴也さん(53)が生産する”Uターン米”だ。この市井さんの著書が、先月から全国の書店に並んでいる。
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大和市福田で生まれ、綾瀬市寺尾中で育った市井さん。大和高校、日大文理学部を経て、都内の環境系NGOに勤め95年に妻・希さんと結婚。「炭焼きと農業」を生業にしようと新潟に移住した。「新潟県庁に相談に行き、守門村の森林組合を紹介された。組合長が村長さんで、働き口も住まいも決めて待っていてくれた」という。旧北魚沼郡守門村、現在の魚沼市北部、長岡市と接する山間部に暮らして25年になる。
四半世紀の経験
市井さんの住む福山新田地区は60軒程が暮らす中山間地で、冬場の積雪は4m以上にもなる日本有数の豪雪地帯。森林組合の職員として林業に携わりながら、年間約15トンのコシヒカリを生産、全国に直送販売している。
4年前には、地域への移住者を招く「福山新田山暮らし支援会」を集落の有志で立ち上げた。移住の相談や山暮らし体験ツアーなどを開催している。「今年で銀婚式。こんな暮らしもあるよ、ということが伝われば嬉しい」とほほ笑む。
自らの暮らしを書に
著書『半農半林で暮らしを立てる〜資金ゼロからのIターン田舎暮らし入門〜』では、自らの暮らしを余すところなく綴った。移住の動機や地元の木材を使った手作りの家づくり、自然の中で実践した子育てなどについて、季節の移ろいに沿って描いている。
市井さんのお米と著書は綾瀬市小園の矢部商店(【電話】0467・78・3591)で購入できる。
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