大和市は2月3日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、集団接種に加え、いわゆる「かかりつけ医」での個別接種も可能な体制を構築すると発表した。今後は、大和市医師会(小林米幸会長)と協働で、協力医療機関を募っていく。
新型コロナウイルスのワクチン接種について国は当初、超低温での輸送や品質管理に課題があり、ワクチンのロスを発生させないため、一度に多くの人が接種できる「集団接種」形式を推奨。大和市でも大和市保健福祉センター、ポラリス、イコーザの3か所での集団接種を予定し、準備を進めていた。
ところが1月29日に練馬区が集団・個別の両接種体制を発表。この「練馬区モデル」を厚労省が先進的取り組み事例として、ホームページで紹介した。
国の方針転換を受け、大和市では「練馬区モデル」の検討を大和市医師会と開始。小林米幸会長から「医師会と市が希望していた形。体制構築に向け全面的に協力していきたい」と快諾を得たことから、個別・集団の両接種体制に大きく舵を切った。
大和市新型コロナウイルスワクチン接種担当課の大澤美穂子課長は、「接種期間(6週間で1人2回)内に希望者に接種してもらうには、平日3会場をフル回転させることも検討せざるを得ず、医療従事者の負担が大きく『どうしよう』と頭を抱えながら準備を進めていた1か月だった」と1月を振り返る。
今後は、医師会と協力し、近日中に医師会加盟の医療機関にアンケートを実施。個別接種の協力を募る。同課では、季節性インフルエンザの予防接種の協力医療機関が105箇所だったことから、「同じくらいの協力が得られれば」と期待を寄せる。
大木哲市長は「健康都市を目指す大和市として、引き続きスピード感を持って、市民の皆さんが安心・安全にワクチンを接種できる体制を整えていく」と話した。
専用C(コール)C(センター)を3月に開設
担当課では現在、3月中旬までに発送する65歳以上の市民(約5万7千人)を対象に、ワクチン接種券の郵送作業が大詰めを迎えている。ワクチン接種に関する情報は、逐次ホームページにアップされる他、『ヤマトニュース』などで適時発表するとしている。また3月には専用のコールセンターを開設する。大澤課長は「市民に安全な形でワクチン接種していただけるよう『オール大和』で準備をしています。ただワクチンは重症化予防が主目的ですので、感染しないことが医療現場の負担を軽減することに繋がるので、感染には十分ご注意を」と呼びかけている。
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