市内福田の福島剛さん(81)が、2年ぶり2冊目となる著書『洒落・滑稽の世界』(発行・神奈川新聞社/定価1320円)を出版した。著書は、古典文学から現在の政治家や著名人の発言に至るまで、掛詞や洒落をテーマに、面白おかしく紹介している。
福島さんは、2年前にも『洒落に魅かれて』(発行・幻冬舎MC)を発行。「古事記や万葉集、奥の細道などが多く、少し難しかったかも」との思いから、前作の発行後すぐに執筆に取り掛かったという。今作は「言葉の面白さを感じ、気持ちよく笑いながら読んでもらえたら」と話した。
魅せられた源氏物語
福島さんは、綾瀬市の生まれ。東京教育大学文学部を卒業後、国語の教諭として教壇に立った。結婚を機に大和市に転居。綾瀬市立綾瀬小学校や綾瀬中、綾北中学校の校長などを歴任。99年から2005年まで綾瀬市の教育長も務めている。
定年後に源氏物語に魅せられ、21回読破。自身の解釈を綴ったブログは閲覧数4万件を超えている。
「万葉の時代から言葉には魔力がある」と話す福島さん。一方で、時代と共に洒落や滑稽といった余裕が失われていると嘆く。「日本人が言葉に対し、尊敬の念を失っているからでは」と手厳しい。「言葉は人を良くも、悪くもする。言葉の力に注意し、配慮すべき」と警鐘を鳴らした。
なお同書は近くの書店に注文すれば、取り寄せ可能。
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