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大和 社会

公開日:2022.04.15

「スマホ回覧板」活躍中
桜ヶ丘親和会自治会が考案

  • スマートフォンの画面を見せながら説明する若園会長

  • 実際のLINEの画面



 新型コロナウイルスの蔓延により、不必要な接触が敬遠される中、スマートフォンを活用した回覧板を考案した自治会が市内にある。





 無料通信アプリ「LINE 」を活用した回覧板を運用するのは、400世帯・約1千人が暮らす桜ヶ丘親和会自治会(上和田)だ。





 同会の若園茂雄会長(75)は大手電子機器メーカーでパソコンの製造などに従事していた元エンジニアで、スマホやアプリにも造詣が深い。





 そんな若園会長は、コロナ禍に適応した情報伝達の手段としてLINEを活用した回覧板を発案し、2020年6月に住民アンケートを実施した。その結果、全世帯の75%がスマホを所持、65%がLINEを利用していることが判明した。





 回覧板は、LINEの公式アカウントを使用することで、住民同士のプライバシーに配慮した。記事を配信するホストは若園会長が務め、1カ月に6回ほど配信中。現在、149人が登録している(4月8日時点)。





「双方にメリット」





 現在、同自治会では、スマホ回覧板と紙の回覧板を併用している。「スマホ回覧板に移行した人の数だけ紙の回覧板は今までより早く回るようになった。結果的に双方にメリットがある形になったのでは」と若園会長。





 スマホ回覧板の取り組みは複数のメディアの目にも留まり、山梨日日新聞の4月1日号では生活面で4分の1ページにわたって紹介された。





 今後、電子決済アプリを活用した自治会費の集金も視野に入れる若園会長。「会員の高齢化も進み、役員が一軒一軒集金してまわるのも難しくなる。時代に即したアイデアを形にしていきたい」と抱負を語った。

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