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公開日:2022.11.04

台湾少年工の足跡巡る
市民むけツアー初企画

  • 台湾亭の前に立つ林さん

 太平洋戦争中に稼働していた高座海軍工廠や、そこで働いた台湾少年工ゆかりの地を巡る市民むけのツアーが、11月6日(日)に行われる。午後1時から3時30分。高座日台交流の会の石川公弘会長(88・上草柳在住)や台湾少年工を研究している林篤志さん(27・中央林間在住)が日本李登輝友の会・東京多摩支部と協力し、初めて企画された。

 高座海軍工廠は1943年、大和市や座間市などにまたがる地域に設置された。そこでは「雷電」など海軍の戦闘機が生産され、13歳から15歳の台湾人少年およそ8千人が働いていた。

 終戦から77年が経った今も、大和市内には当時の面影が残る。ふれあいの森(上草柳)にある「台湾亭」は、45年7月30日に宿舎へ帰る少年工6人が、爆撃で亡くなるという悲劇が起きた場所の近くに建てられた。鎮魂と平和を祈念し台湾少年工らが建立、97年10月に大和市へ寄贈された。

 今回のツアーでは、台湾亭をはじめ「台湾戦没少年の慰霊碑」がある善徳寺(上草柳)などを巡りながら、石川会長や林さんが当時の出来事などを詳しく解説する。

 同支部主催の講演会で林さんらが講師を務めたことが縁で企画されたこのツアー。台湾少年工に関する著書もある林さんは「歴史を風化させないため、大和や座間の郷土史を知るために、多くの方に参加していただきたい」と話している。

 参加費は500円。問い合わせ、申し込みは林さん【電話】070・8570・1626。

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