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公開日:2022.12.02

自民党甘利氏
新20区に国替えへ
13区、自民後継は未定

  • 甘利明代議士

 衆院神奈川13区(大和市、海老名市、座間市※一部を除く、綾瀬市)を地盤とする自民党前幹事長の甘利明代議士(73)=比例代表が、次期衆院選で新設される神奈川20区(相模原市南区、座間市)に国替えする意向を固めた。後継は未定=11月30日時点。

 複数の関係者によると甘利氏は、11月26日に海老名市内で開かれた支持者との会合で、新20区に地盤を移す意向に言及した。会合には大和、海老名、座間、綾瀬の4市選出の自民党県議や市議、後援会幹部ら約100人が出席した。13区の後継者については自らに近い人が望ましいとの考えを示した。

 会合に出席した側近の市議は、「はっきりと明言したわけではないが、ほとんどの出席者は代議士が20区から出馬する意向だと受け止めたと思う。寂しさはあるが本人の決断を尊重するしかない。代議士には感謝している」と述べた。別の関係者は「大和、海老名、綾瀬への思いが強いのか、遠回しな言い方だった」と話していた。

 本紙の取材に甘利氏は、事務所を通じて「私にとって初当選以来苦楽を共にし、思い出の詰まった13区4市に優劣は付けられません。新しく組み込まれる地区との人間関係で選択しました。相模原市南区はかつての私の選挙区です」と、コメントした。

 甘利氏の後継候補予定者は未定。市内の自民党関係者は、来春の統一地方選挙も視野に入れながら、新たな区割りとなる綾瀬市、瀬谷区との組織づくりに奔走することになりそうだ。

13区では6勝3敗

 甘利氏は、1983年に父・正氏(1914〜1992)から地盤を譲り受け、旧中選挙区の神奈川3区(定数3、茅ヶ崎市、相模原市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、高座郡、旧津久井郡)から新自由クラブ(当時)公認で初当選した。旧神奈川3区では86年(定数4)、90年(定数4)、93年(定数5)と4回連続で当選を続けてきた。

 86年の新自由クラブ解散に伴い自民党に合流すると、90年からは自民党公認で当選を重ね、小選挙区制に移行した1996年からは大和市を中心とする神奈川13区(定数1)を地盤としてきた。

 同年の衆院選では選挙区で落選したが、重複立候補した比例代表で復活当選した。09年の政権交代時にも選挙区で落選して比例で復活し、党幹事長として臨んだ昨年10月の衆院選では立憲民主党の新人、太栄志氏に選挙区で敗れ、比例で復活当選した。小選挙区制度移行後に行われた過去9回の選挙区での結果は6勝3敗で、敗れたのはいずれも新人候補だった。

 この間、経済産業大臣や経済再生担当大臣など閣僚を歴任し、党政務調査会長や選挙対策委員長、税制調査会長、幹事長などの要職に就いてきた。自民党の重鎮の一人ではあるが、自らの選挙では苦戦も続いていた。

太氏は13区

 区割りの変更に伴い、13区からは海老名市が新16区、座間市が新20区に編入される。残る大和市と綾瀬市に加え、新たに横浜市瀬谷区が編入され新13区を構成する。

 13区選出の代議士で、前回衆院選で当時自民党の幹事長だった甘利氏を破り注目された立憲民主党の太栄志代議士(45)=1期は、次期衆院選も13区から出馬する意向を明言。次回は新顔の挑戦を受けることになる。

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