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公開日:2023.04.28
大和市長選古谷田力氏
現職、自民推薦しのぐ
16年ぶりにトップ交代
任期満了に伴う大和市長選挙は4月23日に投開票が行われ、無所属で新人の古谷田力氏(54)が、現職で5期目を目指した大木哲氏(74)、無所属の新人で自民党推薦の小田博士氏(48)を退け、初当選を果たした。
市長選は当初、昨年10月に出馬の意向を表明した古谷田氏、今年1月に出馬表明した小田氏による前市議の一騎打ちとみられた。しかし、今年2月に5選不出馬を表明した大木氏が一転、3月30日に引退を撤回し、市長選に名乗りを上げた。これにより情勢は一変、三つ巴の争いとなった。
新時代の扉、開く
午後11時40分、テレビが古谷田氏の当確を報じると、50人以上の支援者らが詰め掛けた選挙事務所は歓声に包まれた。
選挙期間中、古谷田氏を支援した海老名市の内野優市長、立憲民主党の太栄志代議士らも駆けつける中、拍手で迎えられた古谷田氏は「今回の選挙の争点は『世代交代』。市民の皆様が新時代の扉を開けてくださった」とあいさつ。「無所属として市民の力を結集して勝てたことがうれしい。全方位の声を聞く、(市民との)距離が近い市長になりたい」と興奮を抑えながら語った。
落選した大木氏について古谷田氏は「市職員へのパワハラ問題は(有権者の投票行動に)影響はあったと思う」と指摘。引退を撤回し、5選出馬に舵を切ったことについては「市民に誤解を与え、混乱させた。誠実さに欠くものであり、残念。選挙結果の要因の一つでは」と話した。
新人同士で市長選を戦った小田氏については「『新しい大和を作るんだ』という共通の思いで戦った同志だと思っている。ありがとう、お疲れさまでした、という気持ち」と謝意を述べた。
新市長の誕生を受け、古谷田氏の母・ヒロさん(85)は有権者や関係者に感謝を述べた上で、「(選挙期間中)息子は本当に頑張っていた。親として誇らしく思う」とねぎらい、「『生まれ育った大和に恩返しを』という、市議時代からの思いを持ち続けていってほしい」と話した。
小田氏
午後11時40分すぎ、当選に歓喜する古谷田氏の映像がテレビで流れると、小田氏はその様子を微動だにせず見つめた。報道陣の前に出た小田氏は、選挙戦を振り返り「市長を変えたい、という民意が表れたことは良かった」、「この負けは私の人間力不足に尽きる。応援していただいた皆様に本当に申し訳ない」と話した。
古谷田氏に対しては「新しい時代を切り開いて」とエールを送った。今後については「後援会と相談して考えたい」と述べるにとどめた。
大木氏
午後9時30分すぎ、選挙事務所に姿を見せた大木氏は、支援者らを前に「敗因は年齢的な部分と準備不足が大きい。急きょ出馬を決めたため、2人に比べスタートが出遅れた。世代交代という感じではない」と選挙戦を総括した。
報道陣の取材に応えた大木氏は「パワハラ問題」の影響について問われ「無実。だから裁判を起こした」と選挙結果への影響を否定した。多選批判の影響については「自分で判断できるものではない」とした。
市長選の投票率は、前回を1・53ポイント上回る39・93%だった。
大木市長の退任式は、市役所で5月1日(月)に行われる。井上昇副市長(72)も同日付で退職。古谷田新市長の初登庁は翌2日(火)。市人財課によると、時間は調整中。
(4月26日起稿)
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