大和 トップニュース社会
公開日:2023.05.05
「自転車ヘルメット着用を」
努力義務化から1カ月
改正道路交通法の施行に伴い、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化され、1カ月が経過した。大和警察署(神田一穂署長)では街頭活動や指導を強化するなど、周知に力を入れている。
自転車事故で亡くなる原因の約6割が頭部損傷であることなどから法改正され、今年4月1日から自転車に乗るすべての人に対して、ヘルメット着用が努力義務として規定された。
呼びかけを強化
同署では4月以降、市内の商業施設や学校周辺で関係団体と協力しながらチラシ配布による啓発活動を実施。ヘルメット着用の呼びかけだけでなく、新小学1年生むけに市内の公・私立20校を巡回し、学校周辺の横断歩道で交通ルールの順守なども促してきた。
5月中は「自転車マナーアップ対策」と銘打って、柳橋小や西鶴間小などで自転車乗り方教室を実施予定。従来の安全運転の指導だけでなく、ヘルメット着用に対する理解を求めていく。
高まる市民の関心
大和市では、13歳未満の幼児・児童が使用するSGマーク付きの自転車ヘルメットの購入費を助成している。上限2千円。市道路安全対策課によると、3月下旬から4月28日までに助成に関する問い合わせが約20件あったといい、「それ以前はほとんど問い合わせはなかった。努力義務化に対する関心の高さがうかがえる」と担当者。
同署交通第一課によると、法改正後の4月1日〜26日までに、市内では自転車事故が前年比3件増の16件(暫定値)発生している。
同課の山ノ内浩介課長は「自転車事故はどうしても起こってしまう。今後はパトカーによる巡回も増やすなどして、ヘルメット着用の指導・啓発をさらに強化していきたい」としている。
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