市内の8公立中学校の軟式野球部員で構成される「大和市中学校」(杉山俊裕監督)が2日、県大会の出場権がかかる「令和5年度県央ブロック中学校夏季親善軟式野球大会」で優勝した。全国大会出場をかけ、17日(日)から始まる「第15回全日本少年春季軟式野球大会県予選会」(主催/県野球連盟)に挑む。
今泉中学校(海老名)で行われた県央大会には大和市、厚木市・愛甲郡、海老名市、座間市、綾瀬市の5地区から各選抜チームが出場した。「大和市中学校」は初戦で厚木市・愛甲郡と対戦し、初回に3点を先制。エラーなどで2点を返されるも、1点のリードを守り3対2で勝利した。
決勝の海老名市戦では味方打線に長打の快音が響き、足も絡めながら8得点。守っては4人の投手が継投し、8対5で制して2年連続県大会出場への切符を手にした。
選抜チームの杉山監督は「怪我をしている選手も積極的に応援にまわり、それ以外の選手全員が試合に出場した上で優勝できたのは喜ばしいこと」と話していた。
昨年発足
この選抜チームは競技レベルの底上げを目的に昨年初めて発足。今年度は試合の実績やセレクションを兼ねた合同練習、顧問からのヒアリングなどを経て、各校から2年生20人を選出した。
他方、野球部がない上和田中学校を除く市内の8校では、中学校体育連盟が主催する各大会に学校単位で出場しており、普段はライバルとして凌ぎを削り合っている。
合同練習の機会が限られる中、チーム内の雰囲気について杉山監督は「選手同士が自らコミュニケーションを図れていることで、県央大会前から良い雰囲気が作れていた」と強みを明かした。
先輩超えを
県大会は各地区の代表16チームによるトーナメント戦で、上位2チームが全国大会への出場権を得ることができる。
大和市中学校は、17日(日)に川とのふれあい公園野球場(寒川町)で鎌倉中学校軟式野球クラブ(湘南ブロック代表)との初戦に挑む。
主将を務める畠山昊大選手(つきみ野)は「昨年の先輩方が成し遂げられなかった県優勝を目指し、チーム一丸となって最後まで諦めずに頑張りたい」と意気込んだ。
昨年は同大会で3位の成績を収めている。
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