古谷田力市長は11日、年頭記者会見を開き、「全霊で公務にあたり駆け抜けた一年」と初当選した2023年を振り返った。その上で、今年の干支にちなみ「コロナ禍などこれまでの閉塞した市政から脱却し、昇り龍のように力強く大きく飛躍する一年に」と述べ、隣接する横浜市瀬谷区で27年に開催される花博を見据え、新たなプロジェクトを設立し、地域経済の活性化に意欲を示した。
会見に先立ち古谷田市長は、元日に発生した能登半島地震に言及し、犠牲者へ弔意を表し、被災者にお見舞いを述べた。その上で災害時相互応援協定を結ぶ富山県高岡市へ物資を2日に届けたことを報告し「今後も支援要請があれば速やかに対応していく」とした。
「いち早く取り組む3つの施策」として古谷田市長は「災害対応力の強化」、大和・海老名・座間・綾瀬の4市による「広域連携の推進」に加え、2027年に横浜市瀬谷区で開催される国際園芸博覧会「GREEN EXPO2027」(花博)を見据えた新事業を挙げた。
大和市と隣接する瀬谷区の旧上瀬谷通信施設では、花博の後に世界規模の次世代型テーマパーク「(仮称)KAMISEYA PARK」の建設も予定されている。古谷田市長はこれを「地域経済活性化、就労機会創出の好機」ととらえ、花博とテーマパークを見据えた大和市の積極的な仕掛けづくりの土台として、庁内の関係組織を横断的に連携する新たなプロジェクトを立ち上げることを表明した。
今年度内に立ち上げへ
新たなプロジェクトでは、花博により懸念される交通渋滞の緩和にむけた道路整備などを検討するほか、市長みずから私鉄3社に働きかけるなどして交通アクセスの充実を図り、宿泊施設や商業施設の誘致などにも取り組んでいくという。
古谷田市長は「花博は3年後。スピード感を持ってやる。瀬谷に(花博を)成功してもらい、大和も成功したい」と語り、新たなプロジェクトを「2月か3月、年度内に立ち上げたい」と見通しを示した。
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