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公開日:2024.02.23
KG大和阿部麗也選手
3月に初の世界戦
会社員ボクサー 頂に挑む
KG大和ボクシングジム所属の阿部麗也選手(30・綾瀬市在住)が3月2日、米国ニューヨークでIBF世界フェザー級王者とのタイトルマッチに挑む。普段は会社員として勤務する「会社員ボクサー」にとって初めての世界戦となる。大一番を前に阿部選手は「必ずベルトを」と冷静に語る。
普段は、プレス工業株式会社(藤沢市)で朝の8時から夕方5時まで勤務し、退勤後にロードワークやジムへ通っている。これまで「ボクシングに専念しては」といった声も少なからずあったが、「これが自分のスタイル」と、自身が選んだ道を実直に進んできた。
昨年4月に東京・有明アリーナで行われた世界前哨戦「IBF世界フェザー級挑戦者決定戦」で元王者を相手に勝利し、世界タイトルの挑戦権を得た。今回の対戦相手となるルイス・アルベルト・ロペス選手は、攻撃的なスタイルで2度防衛中の絶対王者だ。しかし「自分は自分のボクシングをするだけ」と阿部選手に気負いはない。
「このジムで王者に」
「当時は湘南台に住んでいたため、小田急線沿いのジムを探し、見学に行った」とジム入門のきっかけを話す。その後、全日本新人王や日本タイトルを手にするなど、才能が開花。「世界への挑戦を視野に入れた時、一度は大きなジムへの移籍も考えた」という。しかし「このジムでチャンピオンになってこそ、得られる価値がある」と今のジムに残ることを決意した。
試合前には、南林間の「玄品」でふぐを食べ「福を付ける」ことがゲン担ぎになっている。
阿部選手は「しっかり勝って、世界チャンピオンになってきます」と勝利を誓った。
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