みずほ銀行大和支店の小泉璃紗さん(31)と小野晃裕さん(53)が8月21日、SNS型ロマンス詐欺の被害拡大防止に貢献したとして、大和警察署(森田仁志署長)から感謝状を受け取った。同署管内でのロマンス詐欺の被害防止による感謝状贈呈は初という。
小泉さんは今年5月10日、市内に住む60代男性の口座から約1カ月の間に500万円以上の多額の出金があったことに違和感を感じ、男性に連絡を取った。出金の理由を確認したところ、被害者は「新しい投資を始めた」と話していたが、小泉さんは上席の小野さんに相談しながら、根気強く来店を促した。
小泉さんの説得に応じた男性が来店し、小泉さん、小野さんの2人で状況を確認したところ、詐欺の可能性が高いと判断。男性の希望もありその場で警察に通報せず、同署の連絡先を伝え、後日男性から警察に相談が入り事件が表面化した。
同署によると、被害者はSNSで知り合った女性と仲良くなったところで、金の投資話を持ち掛けられた。最初は少額を振り込み、利益分が手元に戻ってきたことで相手を信用してしまい「投資」にのめり込んだ。10回以上の振り込みを重ね、被害額は6200万円に上ったという。
SNS型ロマンス詐欺は、近年は被害件数・金額ともに増加傾向にある。犯罪対策閣僚会議でも取り上げられ、全国的に対策に力を入れている。同署管内でも今年に入り8月19日の時点で20件、約3億8377万円(手集計)の被害が報告されている。
小泉さんは「諦めずに声をかけて被害の拡大防止に協力できて良かった。今後も積極的に声をかけていきたい」と話していた。森田署長は「被害金額も大きく、被害を防止することが重要。引き続き詐欺防止に尽力していただければ」と協力を呼び掛けた。
同支店の安藤美奈子さん(30)にも同日、還付金詐欺の被害を防止したとして、同署から感謝状が贈呈された。
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