初の計画停電 15日午後3時50分
地域ごとに交代で電力供給を止める「計画停電(輪番停電)」を巡っては、海老名・綾瀬両市とも問合せの電話が鳴り止まない状況が続いた。
両市とも関係部署は東京電力が計画停電の実施を発表した後、電話対応に追われる状態。市民からは「停電は行われるか」「グループ分けがわからない」などの声が多数寄せられた。
15日午後3時50分。両市内初となる計画停電が第1グループに分類されていた地域の一部で実施された。
海老名市内では相鉄バスが危険回避のため待機状態となりバスを待つ人およそ50人が行列を作った。小田急線の運休なども重なり海老名駅周辺では多くの人が足止め状態となった。また停電により普段は買い物客などでにぎわうビナウォーク周辺も閑散としていた。 一方、綾瀬市内では午後3時40分頃に防災無線や安全安心メールなどを通じ停電開始を周知。停電が開始されると交差点では信号機が無灯状態となり、一時混乱が見られた。幹線道路など一部の交差点信号機では警察官により発電機が設置され信号機を復旧させた。
医療現場の対応
計画停電の実施を受け海老名市医師会では市内医療機関で停電時に使用する自家発電設備用の燃料確保を市に依頼。同市内で海老名総合病院などを運営する社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスは自家発電用の燃料を自主確保し、計画停電に備えた。計画停電が行われた15日は停電中、自家発電で通常通り診療にあたった。
綾瀬市では市内に自家発電機を有する医療機関は綾瀬厚生病院のみだが15日の計画停電で同市を管轄する座間・綾瀬医師会では「特にトラブルの報告は受けていない」としている。
計画停電に関しての緊急連絡は、海老名市ではえびなメールサービス、防災無線、ホームページで情報を発信。綾瀬市でも安全・安心メール、防災行政無線で情報を発信。両市とも直接電話での対応も行っている。
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