神奈川県は9月17日、土地価格の目安となる基準値価格を公表した。県全体では、住宅地・商業地ともに値上がり傾向となっており、海老名市でも商業地が軒並み上昇した。また住宅地では来月「まち開き」を控える海老名駅西口にほど近い「上郷エリア」の調査地点で4%の値上がりをみせ、県内全体でも8番目に高い伸び率となった。
11地点で調査
基準値価格は、土地1平方メートルあたりの取引価格を専門家(不動産鑑定士)の評価などを踏まえ、客観的に示すもの。調査は全国の基準となる住宅地や商業地で行われており、今回発表されたものは今年7月1日時点の地価。海老名市内では、住宅地9地点、商業地2点で調査が行われた。
資料によれば、市内の住宅地「上郷1丁目237番1外」が昨年より4%地価を上げ、市内で1位、県内で8位の上昇率となった。 他の住宅地では、市内北部や東柏ケ谷方面の値上がりが目立った。一方、商業地では「東柏ケ谷2丁目1297番12」が1.3%、「河原口4丁目891番1外」が2.5%上昇。最高地価格は、前出の東柏ケ谷2丁目の24万2千円だった。
物件需要、高まる
こうした県内の基準地価格の決定に長く携わってきた地元の不動産鑑定士・瀬戸知昭氏は「昨年頃から、これまで3〜4千万円台が中心だった一般的な戸建て住宅にも5千万円を超える新築物件が散見されるようになってきた」と、海老名市内の住宅事情を分析。
その上で、上郷エリアの地価上昇については「海老名駅からの徒歩圏内の土地は『まち開き』がマスコミ等で頻繁に取り上げられている事などもあり、一時的に需要が高まっている状態。1、2年の間に落ち着いてくるのでは」と話している。また市役所の市街地整備課の担当者も「上郷や河原口の地価が上昇しているのは、駅西口の区画整理等が進んでいることが影響しているのではないか」と、同様の見解を示している。
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