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龍峰寺千手観音菩薩立像 国重文の仏像を輸送 県立歴史博物館で展示へ

文化

公開:2020年8月14日

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横浜への輸送作業に参加する県立歴史博物館の職員=海老名・龍峰寺
横浜への輸送作業に参加する県立歴史博物館の職員=海老名・龍峰寺

 海老名市国分北の龍峰寺(大西龍彦住職)の国指定重要文化財「千手観音菩薩立像」が5日、神奈川県立歴史博物館へ輸送された。10月に始まる企画展に展示するため12年ぶりに本堂から離れる。 龍峰寺の「千手観音菩薩立像」は1950年に国指定重要文化財に指定されたもので、全長192センチメートル。頭部からつま先まではカヤを使用した一木造(いちぼくづく)り、左右42本ある腕はヒノキを使用して造られている。

 「千手観音菩薩立像」は2008年に奈良国立博物館に展示されて以来、龍峰寺から移動したことはなかったが、今年10月に県立歴史博物館で開催される企画展への展示が決まった。

 横浜への輸送は日本通運株式会社の美術品輸送部門が担当。仏像の梱包、輸送専門の資格を持ち、絵画や仏像の輸送経験が豊富な5人が参加して、取り外せる装飾品などをひとつずつ丁寧に取り外し、およそ半日をかけて梱包し輸送した。

 県立歴史博物館の企画展は10月10日から11月29日まで「相模川流域のみほとけ」と題して開催される。この企画展は県央を流れる相模川中流から下流の地域に伝わった仏像を通して仏教美術を紹介するもの。「千手観音菩薩立像」のほかにも藤沢の養命寺や鎌倉の瑞泉寺などから18体の仏像などが展示される。

 「千手観音菩薩立像」は像の高さが192センチ。立像全体に平安時代と鎌倉時代の特徴がみられるため制作時期は特定されていないが、京都市の清水寺にある平安時代初期に制作された仏像と同じ様式であることが分かっている。

 龍峰寺の大西住職は「千手観音様を博物館に展示することで、多くの人に仏教の歴史を知ってもらうだけでなく、海老名市を知ってもらうきっかけにもなるはず」と話した。

日ごろは元日と3月17日の開帳だが、期間中は休館日の月曜日を除く毎日、観覧できる。

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