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公開日:2023.11.17

あやせトゥデイ
10カ国語翻訳版に
名実ともに「多言語情報紙」に

  • あやせトゥデイを持つ安藤さん(左)とナドーさん(中央)と職員の佐藤さん

 綾瀬市が発行する多言語情報紙「あやせトゥデイ」の第64号が11月13日に発行され、今号からカンボジア語(クメール語)を追加し10カ国語対応となった。市の担当者によると、行政が発行する多言語情報紙で10カ国に対応するのは県内最多だという。

 「あやせトゥデイ」は市内在住の外国人向けに教育や子育て、福祉といった行政サービスや生活情報を母国語で届けようと、2004年から発行されている。

 発行は3月と7月、11月の年3回で、これまでは英語やベトナム語、ポルトガル語など9カ国の言語に対応していた。

 同市は愛川町と箱根町に次いで県内3位の外国人人口比率で、なかでもカンボジア出身者は2017年に89人だったが、21年には約2倍に増加している。

 カンボジア語での翻訳はこうした背景からニーズはあったが、日本語とカンボジア語の2カ国語に精通している翻訳者の確保が難しく発行が出来ていなかった。しかし、今回市内の外国語教室「あやせ未来塾」の渡邉誠一代表を通じてカンボジア出身のチョン・チェンダー・ナドーさん(23)が手を上げた。

 ナドーさんは17歳で来日し、日本の高校に通いながら、5か所の日本語教室で日本語を学んだ。現在は進学し、県内の大学でアジアや欧米の文化を学んでいる。

 ナドーさんは「カンボジア語での情報発信を必要としている人に届けられて嬉しい。今後はあやせトゥデイ以外の翻訳などにも協力したい」と話していた。

 編集委員を担当している市議の安藤多恵子さんは「カンボジア語での情報を提供するのはもちろん、市民に外国語の情報が必要な人がいることを知ってもらうためにも、今後も発行を続けていきたい」と話した。

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