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「温かい食事と暖かい寝床で」 児童養護施設「成光学園」
本紙に児童養護施設の様子を「学園だより」として連載している座間市の成光学園。施設運営から子ども達の等身大の姿をありのままに紹介する人気コーナーだ。執筆する矢部雅文園長は「家庭に代わる場所として今後も子ども達の成長を見届けたい」と話している。
成光学園は、前身まで遡ると1939年から運営している歴史ある施設。保護者を失った、または虐待を日常的に受けているなど、さまざまな事情を抱える子ども達が寮生活を送っている。
「心安らぐ場所」を柱とした運営・管理に関する規定を独自に設け、子ども達の心と体の成長だけでなく、社会の規律を学びながら健やかな成長を育んできた。
コロナ禍で迎えた昨年を振り返るとさまざまなできごとがあった。6歳までの子ども達が利用していた幼児寮は、長く続いたコロナの影響で閉鎖に追いやられ、75人いた児童は40人を下回った。厳しい運営状況の立て直しを図りたいが「そのために子ども達を受け入れるのは、園本来の目的と違うのでは」とジレンマに悩んだことも。
夏には台風で中止となったキャンプの代替えとして「流しそうめん」、秋には都内の奉仕団体による支援で「ふれあいまつり」を開催。老舗天ぷら専門店のキッチンカーも登場し、職人の仕事を間近で見ながら揚げたての天ぷらを頬張る子ども達の様子を微笑ましく見守った。
貧困や孤立、虐待など、子ども達を取り巻く環境が変化する中で迎えた2024年-。矢部園長は行き場を失くした子ども達が抵抗なく入所できる環境の必要性を説き、「温かい食事と暖かくして過ごせる寝床が何よりも大切だと思っています」と語った。
矢部園長は、昨年4月から今年3月までの成光学園の報告を本紙3月発行の紙面で行う予定。
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