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公開日:2024.01.26

海老名栄屋製パン
ビール醸造所を建設
2月稼働、クラフトジンも

  • 内野市長(左)に施設を説明する吉岡専務(右)

 学校給食のパンなどを製造する(株)栄屋製パン(海老名市国分南・梅田高嗣代表)が海老名市下今泉でクラフトビール(発泡酒)の醸造所建設を進めている。同市の企業立地促進事業を活用しており、18日に内野優市長が施設を視察。事業計画認定通知書を授与した。

 醸造所は鉄骨造2階建で延床面積は約340平方メートル。名称はBD Labで、2月上旬からの稼働を予定している。

 施設には2千リットルの発酵タンクを4基備え、同社では350ミリリットル缶で1週間あたり約8千缶の製造を見込んでいる。

 同社は2年前からサンドイッチ用食パンの製造過程で生じるパンの耳を原材料として、県内外の醸造所に委託してクラフトビールを製造、販売している。自社ブランド「Better life with upcycle」を立ち上げて販売したところ評判もよく、昨年の創業100年を機に本格的な事業展開を見据えて自社醸造所の建設を決めた。

 同社の吉岡謙一専務は毎日トラック1台分ものロスが生じているといい、「今までは家畜飼料に大半を活用していたが、醸造所の稼働で年間排出量の2割相当がビールの原材料に活用できる」と説明。今後はクラフトビールのほか、蒸留酒(クラフトジン)の製造も予定しており、小売店に卸して販路を拡大する計画もあるという。

市も後押し

 醸造所の建設は、海老名市も「企業立地促進事業」で支援した。同事業は企業立地や事業拡大の支援制度で、雇用奨励金や一定期間の税優遇が受けられるもの。

 梅田代表は「醸造所の建設を機に海老名市と一緒に企業価値を高めて次の100年に向けてがんばりたい」と話した。

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