綾瀬市を拠点にする二輪チーム「7C」が、全日本ロードレース選手権J-GP3クラスで年間ランク首位に肉薄している。昨年まで3年連続でチャンピオンに輝いており、後半戦での逆転で4年連続の栄冠を狙う。
綾瀬工業団地内のチーム拠点には看板もなく、市民には知られていない。ここでレース用バイクを整備しているほか、参戦と並行して自動車部品を製造している。
坂井信人代表(59・市内在住=人物風土記で紹介)は1988年に前身となるチームを設立。中学生の頃からバイク好きで専門学校で整備を学び、藤沢市の店舗で働きながら選手として大会に出場し始めた。94年に独立して綾瀬市吉岡に拠点を構え、その後工業団地内へ。エンジンを響かせての整備もしやすく、スマートIC開設で全国を転戦しやすくなった。
7Cの名前は「チャレンジ」「クレバー」など勝利に必要な要素の頭文字。その名の通り2008年に全日本で初のチャンピオンを獲得。国内外の大会で上位につける名門として知られるようになり、チームで育ったライダーのうち4人は世界選手権に羽ばたいた。
J-GP3クラスは250CCのバイクで、独自に開発した部品も使う。今季は3台体制で尾野弘樹選手(32)が第3・4戦で優勝し、ランク首位まで2ポイント差。三谷然選手(16)が7位、徳田翔選手(15)は20位。残り3戦は9月8日に大分のオートポリス、29日に岡山国際サーキット、10月27日に三重の鈴鹿サーキットで最終戦が行われる。
坂井代表は「当然4年連続でチャンプを狙う。関西のサーキットは尾野選手が得意で逆転のチャンス」と話している。
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