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公開日:2025.09.30
海老名アメダス 今年6〜9月
平均気温は史上最高
8月5日に39.9度観測
海老名市の気象庁のアメダス(市内中新田)が、1976年の観測開始からもうすぐ半世紀を迎える。今年は8月5日に県内観測史上最高の39・9度を観測。6月1日〜9月20日現在の平均気温は27・5度で、観測開始の78年は今より2・8度低い24・7度だった。
アメダスとは気象庁の地域気象観測システム。海老名の観測地点は市内の学校施設の敷地にあるが、詳細な場所は公開されていない。
横浜地方気象台によると「設置の経緯が分かる資料はないが、観測装置はおおむね21Kmごとに設置されており、海老名が選ばれたのでは」としている。同様の施設は小田原や辻堂、三浦、横浜にもあり、過去の記録では海老名は辻堂や横浜に比べ平均気温は0・6度ほど低く、日照もやや短い傾向がある。6〜9月の気温はここ数年上昇傾向で、今年は高気圧や海水温上昇なども影響し、過去最高を記録。累計雨量は昨年の半分以下で、例年より少なめだった。
農業関係者からは酷暑の影響を懸念する声もある。店頭価格が注目される米(水稲)は本来は30度くらいまでが良いが、35度以上など酷暑が続くとデンプンが粒に行き渡らない「白未熟粒」が出やすいとされる。
JAさがみ海老名営農経済センターでは「暑すぎるとイチゴは花芽分化しにくくなる。クリスマス前に値段が高くなるが、思うように収穫できるだろうか」と心配する。同大和営農経済センターでは「野菜にとって良くない暑さだった。日焼けや変形が出ると、出荷できる数が減ってしまう」と話す。秋の植えつけも暑さが落ち着く状況を待ったため、例年より遅れ気味という。
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