東建座間ハイツ スーパーオオゼキ閉店へ 14日、27年の歴史に幕
東建座間ハイツ(市内入谷/以下=座間ハイツ)の一角に位置するスーパー「オオゼキ座間店」が2月14日に閉店する。店舗テナントを管理する(株)東京建物アメニティサポートによると、すでに新しいスーパーの入居が内定済み。4月の開店に向け調整を図っているというが、高齢者が多くを占める住人からは、2カ月間の買い物を不安視する声や、長く親しんだオオゼキの閉店を惜しむ声が挙がっている。
2カ月間の「買い物弱者化」懸念
スーパーオオゼキ座間店は(株)オオゼキ(=本社・東京都世田谷区)が運営するスーパーマーケット。1989年の開店以来、生活密着型の店舗として近隣住人に親しまれてきた。
座間ハイツは座間駅の東側、座間谷戸山公園の南側に位置。駅からは約800メートルと徒歩圏内だが、四方を坂に囲まれているため、地元住民は「特に歳がいっていると、買い物袋を提げて往復するには辛い道のりだ」と話す。
付近には相鉄かしわ台駅を経由し、東原コミュニティセンターと座間市役所を結ぶ市のコミュニティバスの停留所もあるが、本数は1日8便とやや少なめ。座間駅前に出るには、450メートルほどゆるやかな坂を上ったところにある、神奈中バスの停留所を利用する必要があるという。
座間ハイツ連合管理組合(小野拓弘理事長)のもとに、オオゼキ撤退の一報が入ったのは昨年末。組合も「客足が減っている実感もなく、全社的に右肩上がりと聞いていた。閉店は寝耳に水」と肩を落とす。一方で「次の出店も決まっているし、近くにはドラッグストアや八百屋もある。肉や魚屋はないが、足腰に自信がない人は乗り合いでタクシーを利用するなどしてうまく閉店期間を凌いでくれれば」と話した。
(株)オオゼキは、1月16日に同社HP上と店頭で閉店に関する告知文を掲載。「長年のご愛顧誠にありがとうございました。従業員一同心より御礼申し上げます」として感謝を伝えている。当紙の取材に対しては「コメントは差し控えさせて頂きます」と話した。
新店舗は4月下旬か
東京建物アメニティサポートの担当者によると、新しいスーパーは、オオゼキと同じくテナントの1階部分に入居予定。現在は内定状態で、4月下旬頃の開店に向けて調整を進めているという。
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