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公開日:2017.02.03

厚木市民朝市2000回
あさって2月5日午前6時から特別市

  • (上)多くの人が訪れる朝市のようす (下)第1回厚木市民朝市のようす

 2月5日(日)、厚木市民朝市が開催から2千回を迎える。開催から43年、厚木市民の台所として親しまれてきた。その歴史を取材した。当日は現在出店する29店舗のほかに周辺市町村からも出張店舗が参加する。

 朝市は1974年11月17日、旧厚木小学校跡地(現在の中町立体駐車場)で始まった。この頃、市場では第一次オイルショックで食料品など物価が高騰。これを受けて市は、「生産者と消費者を結びつける場がほしい」と、県内で初となる市民朝市を企画した。

 当時は月に1回、第4日曜日に開催。市農業政策課によると、1回目には約4千人もの来場者で会場が埋め尽くされたという。その後中町再開発事業により、80年に中町のイトーヨーカドー厚木店大駐車場へ移転。毎月隔週日曜日の開催になった。そして現在は市文化会館駐車場。毎週日曜に活気ある声が響いている。

経済を支えた大切な販路

 いま、直売所やスーパーなどでも地域で収穫された野菜を購入することができる。しかし、74年当時はスーパーやコンビニがない時代。生産者の販路は市場のみだった。

 当時、朝市を担当した市の職員によると、「生産者を一軒ずつ回って出店を依頼するのが大変だった」と話す。市場への出荷で多忙なうえ、朝市の出店に賛同する人も少なかったという。

 一方で、初回から参加する大貫義治さん(81)の妻・三香枝さんは「朝市は貴重な現金収入の場所だった」と語る。当時、市場に出荷した野菜の売り上げは数カ月後に手に入るシステムだった。そのため、その場で販売して売上金が得られる朝市は、「経済的な意味では、主婦にとって大切な場所だった」という。

5日は記念福袋も販売

 2月5日(日)の2千回記念朝市は、午前5時45分ごろから記念セレモニーを開催。6時ごろから各出店者による福袋の引換券が配布され、6時半から福袋の販売が始まる予定だ。

 問合せは、厚木市民朝市推進委員会【電話】046・225・2801へ。

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