厚木市内のサッカークラブチーム「FC厚木JY MELLIZO」(鈴木研人監督・74人)が、6月4日まで開催された第32回日本クラブユースサッカー選手権(U―15)大会・神奈川県大会で準優勝に輝いた。明後日18日には、栃木県で開催される関東大会に出場する。2年ぶり3回目。
同県大会での準優勝は、クラブ創設15年目で最高の順位となったFC厚木JY MELLIZO。大会は、中学生世代の93のクラブチームが出場。地区予選なしのトーナメント戦で優勝を争い、上位10チームが関東大会に駒を進める。
采配は選手自身
毎年、この大会にはクラブの方針として監督らスタッフは指示を出さず、選手主導で臨んでいるという。出場するメンバーや、采配、戦術、練習メニューまでほとんどを選手たちが決め、大会を戦ってきた。鈴木監督は「メンバー同士で意見の食い違いもあったが4回戦から徐々にチームにまとまりが生まれ、(味方の好プレーに)全員が本気で喜び合う姿を見ることができた」と精神面での成長を感じたという。
ゴールキーパーの二谷智哉キャプテン(東名中3年)を中心に、ほとんどが市内の中学生で構成される同クラブ。クラブ初の決勝進出を果たしたことについて、二谷キャプテンは「まとまりがなかったチームがトーナメントを勝ち進んでいくうちに団結してきて、『やるぞ』という気持ちの面も強くなった。それが良いプレーにも繋がったと思います」と振り返った。
今年のチームの持ち味は、堅い守備からボールを奪ってのカウンター攻撃。大会を通じ格上を破ってきた中で、ターニングポイントとなった試合は4回戦。関東出場がかかった1戦の相手は、県上位4チーム以内のシードで、兄弟クラブのFC厚木JY DREAMS。試合は、常に相手ペースで進む中でも辛抱強く守り抜き、1―0で勝利を掴んだ。18日の関東大会初戦の相手は、関東でも上位の実力を誇る栃木SC。二谷キャプテンは「守り勝つ自分たちの良さを伸ばして試合に臨みたい」と語った。
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