第7回クリエイティブメディア出版 出版大賞で優秀賞を受賞した、厚木市出身で米国フロリダ州在住の加藤久美子さん(39)。応募作品『☆夢マラソン☆フロリダ往復☆地球の裏より二十五年の挑戦は続く』の書籍化が、2月1日に決定した。出版は加藤さんの誕生日にあたる、10月18日を予定している。
同大賞には678作品の応募があり、昨年12月18日に62作品が受賞した。加藤さんはノンフィクション部門に応募し、優秀賞3作品のうちの1つに選ばれた。
作品は加藤さんが14歳で「日本脱出」を決意してから、夢を実現するまでの軌跡を記したもの。加藤さんはアルバイトで資金を貯めて、伊志田高校時代に2週間のホームステイプログラムでロサンゼルス郊外を訪問。その後、「日本脱出」を実現し、21歳で米国のウォルト・ディズニーワールドへ就職。国際結婚を経て現在は2児の母として子育てをしている。
人生をマラソンに例え、14歳から子育てを経験するまでを「往路」、その後、母校の東名中学校で職業講話をする夢に向けて再挑戦する日々を「復路」と位置付けて作品を展開した。
”厚木愛”がつなげた縁
米国で暮らす子ども2人の日本語留学のため、4年前から準備を続けてきた加藤さん。生まれ故郷に関係する書籍をインターネットで調べていたところ、第5回出版大賞で最優秀部門賞を受賞した、森義晴さんの本『厚木の風景 再発見』に出会った。この本で同大賞の存在を知り、昨年7月下旬に応募を決めたという。
加藤さんにとっては初めての執筆活動。「フロリダ 久美」のペンネームで、およそ1カ月をかけて、原稿用紙145枚にまとめた。米国で撮影した写真約1万枚の中から153点を選び、手書きの原稿に切り張りして応募した。
挑戦すること夢を伝えたい
加藤さんは出版に向けた打合せのため、1月26日から2月5日まで日本国内に滞在、2月2日には市内七沢の福元館で、森さんと初対面を果たした。
加藤さんは今年6月から1年間、子どもの日本語留学のため地元に帰ってくる。滞在中は母校をはじめ、複数の中学校で講演を予定。「子どもたちに挑戦することの大切さや夢を伝えたい。同世代の女性にも希望を与えられたら」と話した。
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