厚木市森の里地域の住民による交流の場として、4月20日にオープンした「ぐるっと広場」(森の里青山14の1)。オープンから3カ月が経過し、地域の交流拠点として広がりを見せている。
4月20日の開設から6月末までのぐるっと広場の利用者は延べ532人。1日あたり8・7人となっている。利用者からは「友達に会えたり、新しい友達ができるので来るのが楽しみ」などの声があり、広場を運営する一般社団法人厚木ぐるっとの武井主税代表理事も上々の出だしを喜ぶ。
厚木ぐるっとは主に3つの機能―【1】創作品の展示ギャラリー、【2】談話サロン、【3】学習会・練習会の会場―を持つ。使用料は無料で、飲食は持ち込み可能。利用の際は「お気持ち代」として一人100円で利用できる。展示の依頼も順調で、地元の交流拠点として認知され始めている。武井代表理事は「一人住まいの高齢者の外出するきっかけ、ママ同士のコミュニケーションの場としても使ってもらえれば」と話す。
「住みやすい街に」
一般社団法人厚木ぐるっとは、森の里地区の住民が集まって、「森の里を住みやすい街、住みたい街にしたい」という想いで活動する団体。森の里地区を回遊する乗合バス「森の里ぐるっと」や、金曜日の終バス後に愛甲石田駅・森の里間を往来する「ぐるっと深夜便」の運行などを行っている。
同法人は、自治会活動をはじめ、地域でさまざまな活動をするなかで、以前から住民が気軽に集まれる場所と、サークルなどの制作発表の場の必要性を感じていた。そんな矢先、今年1月に森の里青山で運送業を営む株式会社アスカ・コーポレーションから同法人に当直業務の引き合いがあった。委託を受けるとともに、「地元に還元したい」という同社の協力でテナントを格安で借りられることとなった。「深夜便のことを知っていて、声をかけてくれた。協力がなければできなかったことなので、とても感謝している」と武井代表理事は話す。
広場の運営は、行政の補助などを受けることなく全て自主運営。家賃や光熱費、人件費などの経費は、当直業務と市から委託を受けている除草作業の収益を充てており、赤字にならないようにやりくりしている。武井代表理事は「今後も使い勝手の良さを売りにした場所にしたい。たくさんの人に来てほしい」と話す。
ぐるっと広場の開所は午前10時から午後4時まで。火曜定休。問合せは武井代表理事【携帯電話】080・5198・3204へ。
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