厚木市下古沢にある本照寺(須藤教裕住職)で10月19日、『秋祭り(お会式)』が行われ、多くの地域住民が訪れ、楽しんだ。
お会式は、日蓮上人の命日にちなみ、感謝の気持ちを捧げるお祭り。現世の人間が生き生きと過ごしている様を日蓮上人に見せるために、賑やかなお祭りにしているという。
当日は、写経や竹灯ろうづくりなど様々なイベントが行われ、訪れた人らが参加して楽しんだほか、特に稚児行列と万灯行列が目を惹いた。
稚児行列は、子どもたちに伝統行事に触れてほしいと実施しているもので、平安調の貸衣装に身を包んだ子どもたちが華やかに寺周辺を練り歩いた。
また、日が沈む頃には約200人が隊列を作って歩く万灯行列も行われ、神輿行列のように賑やかな圧巻の風景が広がった。
同寺によると、現在のような形態のお会式が行われるようになったのは江戸時代以降だそうで、同寺でも昭和初期から万灯行列などが行われているという。
同寺の須藤貴裕副住職は、「伝統的な部分を引き継ぎながら、一般の方が参加しやすい催しを増やすなどして、地域の伝統・文化のひとつであるこのお祭りをより賑やかなものにして続けていきたい」と話した。
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