睦合南公民館で12月5日、同地区内在住の子育て家庭と高齢者を対象に、食材の無料配布が行われた。
同公民館では、今年度の新規事業として10月ごろ「こども食堂」を実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い中止に。これを受け、睦合南地区地域福祉推進委員会のメンバーや共催の子育て相談サロンままカフェの山田啓子さんらで、「何かできることはないか」と代替案を検討してきた。山田さんから「食材の配布はどうか」との案が出され、「人数制限や密を避けるよう導線を確保することで実施できるのではないか」と、こども食堂を食材配布という形に変え実施することが決定したという。
当日はあいにくの雨空の中、事前予約をしていた親子や高齢者約50人が来場。来場者には、オギノパンや落合農園、JA、フードバンクなどから提供された野菜やパン、缶詰、菓子などの食材が詰まった袋、2袋分が手渡された=写真下。袋を受け取った来場者からは、「こんなにたくさん」など、驚きの声が聞かれた。
中心メンバーの同委員会・永井明委員長と世代間交流部会・小池明子部会長は、「初めての試みでしたが、食材提供してくださった方々、ままカフェの山田さんなど、たくさんの人たちの協力で実施できた。今後も地域の人たちのふれあいや交流を大切にしていきたい」と話した。
ままカフェの山田さんは、「食材を受け取った人たちの笑顔を見ると最高に嬉しい。こども食堂は中止になってしまったけれど、形を変えてでもやってみて良かった」と感想を話した。
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